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「ビジネスで社会に変化を起こす」綾井 遠見さん/サイル1期生入学後インタビュー

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サイル学院高等部は、2022年の4月に開校したオンラインの学校です。

どんな人が入学し、どんな学校生活を送っているのでしょうか。1期生に、サイルのいいところや1日のスケジュールなど、リアルな様子を聞きました。

この記事でご紹介するのは、高知県在住の綾井さんです。県立の国際高校に通っていた綾井さんは、2年生に上がるタイミングでサイルへの転入を決めました。

外国人の父を持つことで幼少期に差別をうけた綾井さんは、自身の体験から、人権やフェミニズム、社会問題に強い関心を持つようになったといいます。大好きなファッションの領域で、環境負荷のないビジネスを行うために、日々学んでいるそうです。

サイルのいいところや、これからやりたいことについて話を聞きました。

綾井遠見さん

なぜ、サイルを選んだのですか?

綾井遠見さん サイル1期生 綾井さん

ファッションやコスメが大好きなので、その領域で起業したいと考えています。ビジネスを専門的に学ぶために、サイルを選びました。

私はファッションやメイクのことを考えるのが好きで、小さいころからお人形のコーディネートをしたり、自分の洋服を組み合わせたりして遊んでいました。

でも小学校3年生のときに、新聞を読んでショックを受けたんです。自分が大好きなファッションやコスメが、地球環境に負荷をかけていたことがわかったからです。

それからは、無駄な洋服を買わないようにしました。コスメも動物実験をしていないものを選ぶようにして、自分なりに努力をしようと思いました。

ところが、中学3年生で『ザ・グリーンライ  エコの嘘』という映画を見て、再び衝撃を受けたのです。自分が地球環境にいい、エコだと信じていたものは、実はそうではなかったんです。

本当に正しいことを知りたいし、その中で自分に何ができるかを考えたい。そう思ってたどり着いた答えが、起業でした。

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ただ、サイルの前に通っていた高校はすごく楽しかったし、居心地が良かったので、転校は迷いました。「この決断が本当に良いのか?」「失敗したらどうしよう」と何度も考えてしまって。

そんなときに、インスタとドラマで、2つの言葉を見つけたんです。

「朝起きたときに、そのまま夢を見続けるか。それとも夢を追いかけるか」

「人生には無難な道と、怖いと思う道がある。たいていは、怖いと思う道のほうに答えがある」

そんな内容です。転校をしなくても、できることはあったと思います。でも、もっとビジネスの勉強をする時間が欲しいし、もっと大きな変化を起こせる人でありたい。

そう思って、決断しました。

サイル生の活動

▲綾井さんが転校前に作成した作文。自ら高知県が行う支援プロジェクトにも参加し、「女性にとって生理は隠すべきことでも、恥ずかしいことでない」と訴えている

サイルの学校生活、いいところは?

綾井遠見さん サイル1期生 綾井さん

一番楽しいのは、授業内のディスカッションです。みんなと考えを共有したり、自分の考えを表現し、人に伝えられるのはいいですね。

授業以外でも、脳内スペースと呼ばれる場所があって。授業の振り返りや、自分の気持ち、趣味のことなどをみんなが書き込んでいるんです。自分のことを表現できる場がたくさん用意されている環境なので、安心して発言できます。

あとは全日制の学校だと、毎日の勉強に追われてなかなか時間はないので、自分が興味のあることを学ぶのが難しいんですよね。サイルは、自由な時間が多くて、自分で決めて学べるのもいいところです。

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サイル生、綾井さんの1日

綾井遠見さん サイル1期生 綾井さん

授業以外の時間では、起業のための準備や研究をしたり、外国語の勉強をしたりしています。先日、開業届けも提出したので、これからやることがたくさんです。

【綾井さんの1日】

8:30
起床
8:30~9:00 
歯磨き、洗顔、着替え、白湯を飲む、髪をくくる
9:00~9:30 
あさ会
9:30~10:00 
朝食
10:00~11:00 
授業
11:30 ~12:30
昼食
13:00 ~20:00
勉強、買い物、リラックス、アルバイト、起業のための準備
20:00
夕飯(アルバイトがある日はまかないを食べる)
22:30~
シャワー、外国語の勉強(韓国語、スペイン語,ウェールズ語,英語)、Netflix
25:00
就寝

サイル生の1日

▲ファッションやコスメブランドを立ち上げるために、インプットとアウトプットを続けている

先日開業届けを出し、本格的に起業に向けた準備をはじめました。授業以外の時間で、ビジネスやコスメの勉強をしています。

現在のコスメ業界は、利益優先の消費システムがあるし、低賃金で女性労働者が搾取されているなどの課題があります。私は、課題を解決できるような、新しいビジネスモデルの会社を作りたいです。

「なぜ、常に社会問題に関心を向けているのか?」と聞かれることがあるんですが、私は幼いころに受けた差別の経験からだと思っています。

父がアフリカ系の外国人で、母が日本人なので、今でも「どこから来たの?」ってよく聞かれるんです。私が「日本人です」というと、それ自体を否定されることもあって。やっぱり、自分自身を否定される怖さはあるんですよね。

だから、環境問題だけじゃなく、人権やジェンダー、「自分らしい生き方」は私にとって重要なテーマでもあります。

社会問題を解決するためには、自分自身と向き合ったり、社会全体のことを理解しておかないといけません。サイルに入学して、いわゆる学問ではない学びを深める時間がとれているのは、とてもよかったと思います。

サイルにはどんな人が合っていると思う?

綾井遠見さん サイル1期生 綾井さん

 ビジネスでもいいし、違うことでもいいんですが、何かしら自分自身が強い関心を持っていることがあると、いいんじゃないかと思います。
通信制でオンラインの学校なので、自由な時間はたくさんあります。ある意味、その時間をどれだけ有意義に過ごすかは、自分次第なんですよね。
なんでもいいから、ひとつやりたいことを持っているといいんじゃないかと思います。

 進路を迷っている人に伝えたいこと

 綾井遠見さん​​​​​​​ サイル1期生 綾井さん

私も転校する前は本当に迷っていて、新しいことに向き合うのって怖いなと思っていたんです。でも、いざサイルに入学してみたら、すごく楽しくて充実しています。
だから、そんなに身構えなくてもいいのかなって思うんです。高校生活って人生で一度きりだし、すごく大事な時期だとは思うんですが、うまくいかなかったらそのとき考えればいい。
自分自身が、「今」何がしたいかを大事にしたほうがいいと思います。

(デザイン:垰本 千代、山本 香織、編集:安住 久美子)

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この記事を書いた人

サイル学院 入学広報担当
川人 奈津子/Kawahito Natsuko
サイル学院 入学広報担当

入学前の生徒や保護者の相談にのったり、サイルのことを伝えたりしている。小学4年生の息子を育てる一児の母。リモートワークメインの仕事に切り替えたことをきっかけに、自宅の心地よい空間づくりを求めて、色々な方の素敵な生活を眺める日々。藤井風が好き。