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通信制高校の説明会とは?聞くこと・服装などよくある疑問を解説

【記事を読むのにかかる時間】 3分


「通信制高校の説明会って行った方がいい?」

このようにお考えでしょうか。

確かにパンフレットやホームページから学校の情報は得られます。

しかし、それらの情報だけで高校を決めると入学後に後悔するかもしれません。

 通信制のサイル学院長

本記事では通信制高校の説明会について、進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下が解説します。

この記事を読むと、説明会に参加する意義がわかります。また、服装や当日に聞くべきことなども説明しますのでご覧ください。

【通信制高校が気になる方へ】

通信制高校の説明会とは?種類ごとに解説

通信制高校の説明会は「合同説明会」「学校説明会・オープンキャンパス」の2つに分けられます。

それぞれの説明会で手に入る情報が違うので、目的に沿って参加しましょう。

学校説明会・オープンキャンパス

学校説明会は各通信制高校が開催するもので、オープンキャンパスとも呼ばれます。

最近では、オンライン説明会を開催する学校も多くなりました。

check学校説明会の内容

  • 全体説明会
  • 校内ツアー
  • 在校生から話を聞く会
  • 授業体験会
  • 個別相談会

全体説明会では、学校の特色や教育内容が聞けます。不明点は、個別相談会で質問してみましょう。

また、校内ツアーや授業体験会があれば、ぜひ参加してみることをおすすめします。

教員や在校生の雰囲気、授業の様子を覚えておき、学校選びの材料としましょう。

合同説明会

合同説明会では、広い会場に数十校の通信制高校やサポート校が集まります。

出版社やNPOなどが主催することが多いです。各学校のブースで教員から話を聞いたり、相談したりできます。

check合同説明会の内容

  • 各学校を紹介する講演会
  • 卒業生の体験談を聞く会
  • 各学校の個別相談会
  • 主催団体による相談コーナー
  • 有識者によるメンタルカウンセリング
  • 国際交流・留学事業に関わってきた相談員との留学相談
  • 学習塾による進学相談

多くの学校が集まるので、志望校が決まっていない人におすすめです。

また、主催団体スタッフが高校選びの相談に乗ってくれます。

様々な学校に触れられるよい機会なので、興味のある学校のブースを回ってみましょう。

また、メンタルカウンセリングや、専門家による留学相談や進学相談に行ってみると、新たな気づきがあるかもしれません。

【通信制高校が気になる方へ】

通信制高校の説明会に行くべき3つの理由

「わざわざ説明会に行かなくても、パンフレットで十分」と思う方もいるでしょう。

しかし、行けるのであれば実際に足を運んでみることをおすすめします。

ここからは説明会に行くべき理由を3つご紹介します。

理由1. 入学前の不安や疑問が解消できる

通信制高校に入学すると、全日制高校とは異なる学校生活を送ることになります。

教員は、長年の経験から生徒や保護者が不安に思っていることを理解しています。

個別に時間を取り説明してもらえるため、不安な点が一つ一つ解決できるでしょう。

充実した高校生活を送るには、単位の取り方のような制度だけでなく、教員との相性や学校の雰囲気も大事です。

これらは学校に足を運ばなければ、確認できません。

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理由2. 在校生の声が聞ける

在校生から話を聞けば、パンフレットにはない情報が得られます。

部活や学校生活、また授業がないときの過ごし方、学校の良い点・悪い点など、学校のスタッフに聞けないようなことも聞いてみましょう。

生徒側の意見を知ることで、自分に合った学校かどうか判断できるでしょう。

サイル学院 生徒・保護者の声

理由3. 説明会・個別相談への参加が出願条件の学校もある

通信制高校の中には、キャンパスに訪問して個別相談を受けることが出願条件の学校もあります。

check例:クラーク記念国際高校

「出願書類は学校説明会で配布する」という学校や、本人だけではなく親も一緒説明会に参加することが出願条件の学校もあります。

募集要項を必ず確認しましょう。

【通信制高校が気になる方へ】

通信制高校の学校説明会で聞くこと4点

通信制高校は学校によって様々な特徴があります。

自分に合った学校を選ぶために、通信制高校の学校説明会で聞いておいたほうがよいこと4点をまとめました。

聞くこと1. 入学条件・入学時期

条件を満たさないと入学できません。まずは入学条件を確認しましょう。

なお、入試の内容はよく確認しましょう。学力試験がなく、作文と面接のみで合否を判断する学校があるからです。

また、入学時期は卒業時期にも関わるので、こちらも確認しましょう。

私立の場合、いつでも転入できる学校が多いです。

ただし編入は入学月が限られる学校がほとんど。時期を逃さないために早い段階で把握しておきましょう。

聞くこと2. 自分の悩みが解決できるか

現在の悩みを具体的に洗い出し、学校説明会で聞きましょう。今の悩みが解決できる学校に入学できれば、より生活が充実するからです。

check悩みの内容と質問例

  • 対人関係に悩みがち:週1~3日など通学日数を選べる学校・カウンセリングが受けられる学校か
  • 学力に不安がある:個人指導コースやオンラインでいつでも質問できるなど、学習支援が整っている学校か
  • 具体的に学びたいことがある:ビジネス、IT、美容など学びたいコースがある学校か

悩みが解消できる学校であれば、入学後に後悔しないでしょう。

聞くこと3. 卒業生の進路

卒業生の進路も学校を選ぶ際の重要なポイントなので説明会で確認しましょう。

check就職希望の場合

  • 就職率
  • どのような企業・業界に就職しているか
  • 資格取得のためのサポート体制はあるか
  • 就職指導は充実しているか

check進学希望の場合

  • 進学実績
  • 大学進学コースがあるか
  • AO入試のサポート体制はあるか
  • 指定校推薦の有無、大学名や選考基準

進路が決まっていなくても、就職・進学ともに支援体制が整っている学校を選べば安心です。

聞くこと4. 校内の様子や生徒の雰囲気はどうか

校内の雰囲気から、普段の学校生活が垣間見える場合があります。できれば校内を散策し、自分の目で確かめましょう。

例えば、校舎の外観はきれいでも、中に入るとゴミがそのまま落ちているかもしれません。その場合、学校生活が落ち着いてくれない可能性があります。

パンフレットやホームページではきれいに見える校舎も、実際訪れると古く感じられることも。

入学前の段階で違和感がある学校であれば再考が必要です。

【通信制高校が気になる方へ】

通信制高校の学校説明会でよくある疑問3点

ここからはよくある疑問3点に回答します。学校説明会に参加する前に知っておきましょう。

疑問1. 説明会の前にやっておくことはある?

学校のホームページを調べ、説明会で聞きたい疑問点を全て書き出しましょう。

疑問点を徹底的に解消することで、志望校を絞りやすくなるからです。

説明会まで時間があれば、学校に資料請求し一読すると理解が深まります。

親にもホームページなどの情報を共有し、質問したいことを説明会までに考えておいてもらいましょう。

疑問2. どんな服装で行けばいい?

服装に迷うなら、在学中の人は制服で参加するとよいでしょう。

私服で参加可能な学校の場合は、普段の格好で構いません。しいて言えば、校則でアクセサリーが禁止されている場合もあるので、相手の校則違反にならない服装が無難です。

親の服装も同様で、良識の範囲内の服装であれば問題はありません。

疑問3. 親と一緒に行ったほうがいい?

学校説明会は親子での参加がおすすめ。生徒本人とは違う目線で、学校を確認できるからです。

参加後に「ここがよかった」「ここが気になる」などの意見を交わすことで、新たな発見があるかもしれません。

また、私立の通信制高校は学費が高額になるケースもあるため、個人相談会で具体的な金額を確認したほうが安心です

親子で納得して志望校を決めると、今後の手続きもスムーズに進むでしょう。

通信制高校が気になる方へ

通信制高校の学校説明会には、積極的に参加してみることをおすすめします。

教員や生徒の雰囲気を肌で感じられ、疑問点や不安が解消できます。

説明会前に、学校ごとに「聞くことリスト」を準備しておくとよいかもしれません。

多くの質問ができ、学校への理解がより深まります。

説明会で得られた情報をもとに、親とよく話し合って、自分に合った通信制高校を探しましょう。

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【通信制高校が気になる方へ】

この記事を書いた人

サイル学院中等部・高等部 学院長
松下 雅征/Matsushita Masayuki
サイル学院中等部・高等部 学院長

1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「 サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「 13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。