「通信制高校 人生終わり」の理由は?後悔しないためにやるべきことも紹介サムネイル画像

「通信制高校 人生終わり」の理由は?後悔しないためにやるべきことも紹介

記事を読むのにかかる時間 3分


「通信制高校に行くと人生終わり」という意見を見て、不安に感じていませんか。

通信制高校についてあまり知らない状況で「人生終わり」と言われると、気になってしまいますよね。

しかし「人生終わり」と言われる理由や、通信制高校で生活する上で意識すべきことを知れば、入学をやめるべきか、通信制高校が良い選択肢なのか、判断できるようになります。

​​​​​​​通信制高校とは?授業内容・学費・メリットをわかりやすく解説

 通信制のサイル学院長

本記事では、「通信制高校に行くと人生終わり」の理由を、進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下が解説します。

また、通信制高校への進学を後悔しないためにやるべきことも紹介。ぜひ参考にしてください。

【通信制高校が気になる方へ】

「通信制高校 人生終わり」と言われる4つの理由

「通信制高校に行ったら人生終わり」と言われる理由は、主に4つあります。

  • 全日制高校が普通の選択だから
  • 進学や就職に不利だから
  • 周囲から良く思われないから
  • 普通の学校生活が送れないから

ここでは、それぞれの理由と解決策について解説していきます。

理由1. 全日制高校が普通の選択

「全日制高校が普通の選択」との思い込みにより、確かな理由もなく「通信制高校に行ったら人生が終わる」と言われている可能性があります。

確かに、通信制高校の生徒数は全日制と比べると少ないです。

しかし、直近の30年間で通信制の生徒数は約50%増え、反対に全日制の生徒数は約43%減りました。

高校生の生徒数(課程別)

通信制高校を選ぶ人が増えているということです。

現在はネット環境が整備されたことで、テレビ電話システムによるオンライン授業などが可能になりました。

時間や場所を選ばずに学習できるようになり、今の時代に合った自由度の高い学び方ができます。

また、2000年には113校だった通信制高校は、2023年には273校にまで増加。

通信制高校は特色あるカリキュラムがある学校が多いため、自分の興味や進路に合わせて学校を選べます。

これからの時代は、通信制高校を選ぶことが「普通」の選択肢になっていく可能性もあります。

理由2. 進学や就職に不利

「進学や就職に不利」と思い込み「通信制高校卒業だと人生終わり」と言われている可能性があります。

前提として、通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ「高卒資格」を得られます。その後、大学や専門学校への進学も可能です。

また、通信制高校の卒業生の約6割が進学や就職しています。

通信制高校卒業生の進路(令和元年度)
 
進学率※(*1)
就職率(*2)
全日制高校
79.9%
14.7%
通信制高校
48.6%
15.0%

※大学等進学者と専修学校(専門課程)進学者の合計

出典:『高等学校通信教育の現状について』文部科学省 初等中等教育局 参事官(高等学校担当)付

進学率は通信制高校の方が低いですが、全日制高校と比べると卒業後に進学以外を希望する生徒が多かったことも要因の1つでしょう。

これからの時代、通信制高校にも進学を希望する生徒が多く入学することを考えると、進学率は向上する可能性があります。

また就職率は通信制高校の方が高いです。進学率と同様に、全日制高校と比べると卒業後の進路として就職を希望する生徒が多かったことも要因の1つでしょう。

すなわち、進学率や就職率を決めているのは、全日制だから、通信制だから、という学校由来ではなく、生徒がどんな進路を希望しているか?という個人由来である可能性があります。

進学や就職を目指すなら、自分のことをどれだけ応援してくれるのか、という支援内容が充実している学校を選ぶのがポイントです。

受験対策コースや指定校推薦枠やキャリア学習や面接対策など、進学・就職面での支援が充実した通信制高校も増えています。

また、専門カリキュラムを受けられる通信制もあります。

check専門的なカリキュラムの例

  • ビジネス、起業
  • プログラミング
  • 美容
  • 芸能
  • e-sports

将来の夢に直結する資格やスキルを得られるので、就職活動にも活かせるでしょう。

*1 卒業後の状況調査 282 学科別状況別卒業者数 全日制・定時制 / 296 通信制(文部科学省「令和4年度学校基本調査」)

*2 卒業後の状況調査 281 状況別卒業者数・290 職業別就職者数 全日制・定時制 / 295 状況別卒業者数・300 職業別就職者数(「令和4年度 学校基本調査」文部科学省)

理由3. 周囲から良く思われない

「通信制高校に行くと周りからネガティブなイメージを持たれる」と不安になるかもしれません。

ただ、2024年1月にサイル学院が実施した調査では「通信制高校に対して約42%の人が良いイメージを持っている」「約25%は特に悪いイメージを持っていない(どちらとも言えない)」ことが分かりました。

​​​​​​​

また、同調査でネガティブなイメージを持つ人のうち約29%は「あまり良くない」と答え、そこまで強い負の感情を抱いていないことが分かります。

このため、通信制高校に行ったからと言って周りから悪い印象を持たれることはそこまでないと考えられます。

理由4. 普通の学校生活が送れない

全日制高校と通信制高校の学校生活を比較し、メリットやデメリットを検討せずに「全日制と違うから良くない」と考える人もいるようです。

しかし、テレビからYouTubeやNetflix、オフィスワークから在宅勤務やテレワークに変わる現代。

集団一斉型よりも個別最適型の通信制高校の方が、自分に合った学校生活を送れる可能性があります。

全日制高校と通信制高校の学び方の比較
 
全日制高校
通信制高校
登校頻度
週5日

週1~5日、または年数日の集中スクーリング 

*学校により異なる

授業体制

集団一斉型(標準40名)

集団一斉型(少人数が多い)

マンツーマン指導

自宅・オンライン授業 

*学校により異なる

カリキュラム
学年制。カリキュラムに合わせた画一的な時間割
単位制。学習の理解度に合わせ、個人別にカリキュラムが組める

【通信制高校が気になる方へ】

「通信制高校で人生終わり」にしない!やるべきこと3つ

ここまでの解説で「通信制高校に行くと人生終わり」という情報が誤っていることが分かっていただけたでしょう。

しかし、自宅学習が主となる通信制高校の場合、意思を持って生活することがより重要です。

全日制高校と比較しても、通信制高校は退学者数比率が高い傾向にあります。

check全日制と通信制の退学者数比較(令和元年)

  • 全日制:0.9%(3,010人)
  • 通信制:5.2%(6,782人)

出典:論文「日本における高等学校の非卒業者の率の検討」藤江玲子・藤生英行(教育総合研究 第5号)

ここでは、通信制高校に進んでも「人生終わり」にしないためにも意識するべき点を3つ紹介します。

やるべきこと1. とりあえず行動する

まずは、関心のあることに向けて行動してみることが大切です。

気になったことを調べてみる、人に話を聞きに行く、自分でもやってみるなど、どんなことでも構いません。

たとえ失敗したとしても、結果的に関心事に対する理解が深まります。そうすれば「次はこうやってみよう」と、次の行動にも繋がるかもしれません。

このように行動を続けることで、意欲的に生活を送ることができるでしょう。

やるべきこと2. 自分の感情に注目する

通信制高校は、基本的に自学自習。自己管理をし、無理のないように学習を継続することが大切です。

「頑張らないといけない」と思い無理をすると、どこかで心が折れてしまうかもしれません。

自分の感情に注目し、まずは強いストレスを受けていないか、自分の心で感じることが大切です。

そして、無理しないようにマイルールを見つけましょう。

「〇〇はしない(嫌いなことは避ける)」と決めておくことで、ネガティブな感情になりやすい環境を避けることができます。

また、自分の苦手を理解すれば、反対に「自分が力を発揮できる環境」「ポジティブな感情になりやすい環境」も見えてきます。

このような環境に身を置くことで「やるべきこと1」に書いたように、積極的な行動も取りやすくなるでしょう。

そのためにも、まずは自分の感情に注目することが大切です。

やるべきこと3. 必ず卒業する意思を持つ

通信制高校を中退すると学歴は「中卒」になります。

高卒資格があれば大学や専門学校に進学できますが、中卒だと進路選択の幅は狭まってしまうのが現実です。

高校中退の末路は悲惨?後悔しない4つの選択肢を徹底解説

下記は中卒者と高卒者の雇用状況になります。

check雇用状況について(平成30年)

  • 中卒者:正社員35.4%、正社員以外64%
  • 高卒者:正社員56.3%、正社員以外43.2%

出典:『平成30年若年者雇用実態調査の概況 現在の就業状況』厚生労働省

このように、中卒者の方が高卒者より正社員での雇用率が低くなっていることが分かります。

将来を考えると、高卒資格は持っておいたほうがよいでしょう。

したがって、何が何でも高校を卒業する意思を持ちながら、計画的に学習を進めることが大事です。

通信制高校が気になる方へ

「通信制高校に行ったら人生終わり」ではありません。

将来のことを考える自由な時間が多くあり、卒業後には全日制と変わらず就職や進学ができます。

専門的なカリキュラムがある通信制で学べば、就職にも有利です。

これまで全日制高校しか考えていなかった方も、通信制高校を選択肢の1つとして考えてみてください。

通信制高校を探すなら【通信制高校の相談室】がおすすめです。

通信制高校の相談室は、全国47都道府県から、あなたにぴったりの学校がすぐ見つかるサービスです。通信制高校の基本や転校に関する情報も、わかりやすく案内してもらえます。

「通信制高校のルールがわからない…」

「転校しても卒業が遅れないか不安…」

「種類が多すぎてどれを選べばいいか迷う…」

「親/子ども/学校の先生になんて伝えようか…」

「入学や転校の手続きをくわしく知りたい…」

などのお悩みがある方は、通信制高校の相談室で解決できます。

生徒や保護者の方は、完全無料で相談できますので、安心してご利用ください。

【通信制高校が気になる方へ】

この記事を書いた人

サイル学院中等部・高等部 学院長
松下 雅征/Matsushita Masayuki
サイル学院中等部・高等部 学院長

1993年生まれ、福岡市在住。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は7万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流で勤務。
2022年、株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して通信制オンラインスクール「 サイル学院高等部」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「 13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。1児の父。