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クチコミから自分に合った通信制高校を見つける方法7選

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「通信制高校のクチコミはどれくらい信じられるの?」

「自分に合った学校を探すにはどうしたらいい?」

このように悩んでいませんか。

実際にその学校に通った生徒のクチコミは、よりリアルな学校生活を知る上で役立ちます。

しかし、インターネット上にはたくさんのクチコミ情報があり、どれを参考にすればいいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。

クチコミから自分に合った通信制高校を見分けるためにはいくつかのポイントがあります。

 進路相談のプロ

本記事では、進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下が、クチコミから自分に合った通信制高校を見つける方法をステップごとにご紹介します。

【通信制高校に入学・転入したい方へ】

目次[非表示]

  1. 1.クチコミから自分に合った通信制高校を見つける方法7選
  2. 2.クチコミ以外で自分にあった通信制高校を探す方法3選
  3. 3.通信制高校のクチコミと学校資料を比較して検討しよう

クチコミから自分に合った通信制高校を見つける方法7選

通信制高校のクチコミからは、公式サイトやパンフレットには載せられていないリアルな情報を得られます。

しかし、大量のクチコミから自分に合った通信制高校を見つけるのは容易ではありません。

ここでは、クチコミを最大限に活用し、自分に合った学校を見つける方法を紹介します。

1. 自分が求める要素を明確にする

クチコミを参考にする前に、自分が求める要素を明確にすることが大切です。

人によって学校に求めるものは異なります。自分の軸を定めたうえでクチコミを参考にしなければ、いろいろな意見に惑わされてしまいます。

まずは、自分がどんな高校生活を送りたいのかを具体的にイメージしましょう。

学習面
  • 自分のペースでじっくり学びたいか、先生に丁寧に教えてもらいたいか
  • オンライン授業を活用したいか、対面授業を重視したいか
  • 特定の科目を深く学びたいか、幅広い分野を学びたいか
生活面
  • 友達をたくさん作りたいか、一人で過ごす時間を大切にしたいか
  • 学校行事に積極的に参加したいか、それとも自分のペースで過ごしたいか
  • 服装や髪型は自由な方がいいか、それとも校則があった方がいいか
環境面
  • スクーリングは多い方がいいか、少ない方がいいか
  • 通学しやすい場所にあるか、オンラインで完結できる方がいいか
  • 設備や施設は充実しているか

学校に求める要素を明確にすることで、クチコミから自分に必要な情報を効率的に集め、より的確な判断ができるようになるでしょう。

2. 信頼できる情報源を参照する

通信制高校のクチコミは、様々なサイトで見つけることができます。しかし、すべての情報が信頼できるわけではありません。

中には、信憑性の低い情報や、特定の意図を持って書かれた情報も含まれている可能性があるので注意が必要です。

✓信頼性の低い情報源の例

  • 極端に強い批判を行っているクチコミ(誹謗中傷を含む)
  • 宣伝用に作られたサイトの記事

これらの情報源は参考程度に留め、鵜呑みにしないようにしましょう。

公式サイトに載せられているクチコミ(生徒や保護者の声)は信頼できる情報源の一つと言えるでしょう。

ただし、公式サイトは、学校側良いクチコミが掲載される傾向にあります。

後述するSNSでの情報や、複数のクチコミサイトで得た情報と比較検討して判断する必要があるでしょう。

3. 複数のクチコミサイトをチェックする

通信制高校のクチコミは、特定のサイトだけでなく、複数のサイトをチェックすることをおすすめします。

1つのサイトだけの情報では、偏った意見や限られた情報しか得られない可能性があるからです。

あるサイトでは良い評価が目立っていたとしても、別のサイトでは悪い評価が目立つ場合もあるかもしれません。

複数のサイトのクチコミを見ることで、様々な角度からの意見を比較検討できます。

掲載されている情報の種類や量もクチコミサイトによって異なります。

✓クチコミサイトごとの特色の例

  • 在校生の生の声が多い
  • 保護者からの書き込み
  • 卒業生の進路に関する情報が多い
  • 先生やスタッフの評判が書き込まれている

複数のクチコミサイトをチェックすることで、より多くの情報を得ることができ、自分に合った学校選びに役立ちます。

4. SNSで在校生や卒業生の声を探す

クチコミサイトだけでなく、SNSも通信制高校の生の声を聞くことができる貴重な情報源です。

X、Instagram、FacebookなどのSNSでは、在校生や卒業生が、学校生活の様子や、授業、イベントなどの情報を発信していることがあります。

これらの情報は、よりリアルで率直な意見であることが多いでしょう。

学校側が発信する公式情報とは異なり、生徒目線での感想や意見を知ることができます。

✓SNSから得られるクチコミ情報の例

  • 授業の雰囲気
  • 先生との関係性
  • 友達との交流
  • 学校行事の感想
  • スクーリングの頻度
  • 学習のサポート体制
  • 校舎や設備の状況

写真や動画で学校生活の様子を見ることができる場合もあり、学校生活を想像しやすくなるでしょう。

参考:生徒の日常をショートVlogで公開(サイル学院 高等部)

SNSで情報を探す際は、学校名や「#○○通信制高校」など関連するハッシュタグで検索してみましょう。

学校の公式アカウントがあれば、フォローして情報収集するのもおすすめです。

ただし、SNSで得られる情報は、あくまでも個人の意見であることを忘れずに。客観的に判断することが大切です。

投稿者が信頼できる人物かどうかを確認することも重要です。

なりすましアカウントや情報操作の可能性も考慮し、注意深く情報収集を行いましょう。

5. 具体的な経験談やエピソードを参考にする

通信制高校のクチコミの中には、単に「良い学校」「楽しい」といった抽象的な意見だけでなく、具体的な経験談やエピソードを交えて書かれているものがあります。

✓具体的なクチコミの例

  • 「〇〇先生は、質問に行くと、いつも丁寧に教えてくれる」
  • 「オンライン授業は、自分のペースで進められるので、苦手な科目もじっくり取り組めた」
  • 「体育祭で、クラスの仲間と応援して一体感を味わえた」
  • 「スクーリングで、最初は緊張していたけど、先輩が優しく声をかけてくれて、すぐに打ち解けられました」
  • 「レポート作成で悩んでいた時に、先生が親身になって相談に乗ってくれた」
  • 「進路について、担任の先生と何度も面談を重ね、自分の夢を実現することができた」

具体的なクチコミを読むと学校の雰囲気や、先生、生徒の様子を感じ取りやすくなるでしょう。

自分がその場にいたらどう感じるか想像できるようなクチコミを読むと、自分に合った学校を選びやすくなります。

6. メリットだけでなくデメリットも調査する

通信制高校のクチコミを調べる際、良い面ばかりに目を奪われがちですが、デメリットもしっかりと確認することが大切です。

どんな学校にも、メリットとデメリットは存在します。

クチコミサイトでは、良い口コミばかりが目立つこともありますが、実際に通ってみたら「思っていたのと違った」ということがないように、ネガティブな意見にも耳を傾けましょう。

例えば、以下のようなデメリットが挙げられます。

✓デメリットの例

  • スクーリングが少なく、友達を作りづらい
  • 教材費やスクーリング費用など学費が高い
  • レポートやテストが難しくて単位を取るのが大変
  • オンライン授業の質が低く、学習効果が得られにくい
  • 学習拠点や会場まで通学するのが不便
  • 学校施設が古かったり、設備が整ってなかったりする
  • 周りの環境が悪く、勉強に集中できない
  • 先生との相性が合わない・生徒間のトラブルが多い

デメリットを事前に知っておくことで、入学後に感じるギャップを減らすことができます。

ただし、すべてのデメリットを鵜呑みにする必要はありません。

個人の感じ方や状況によって、デメリットと感じることは異なるからです。総合的に判断し、自分にとってメリットが大きい学校を選ぶことが大切です。

7. 古い情報に注意する

通信制高校のクチコミは、いつの情報なのかを確認することが重要です。古い情報では、現在の学校の状況と異なっている可能性があるからです。

クチコミを参考にする際は、投稿日時を確認し、情報が最新かどうかを判断しましょう。

以下のような情報は最新の情報を確認するようにしましょう。

✓最新情報か確認すべきポイント

  • カリキュラム
  • 編入や転入などの制度
  • 学費(授業料・教材費)
  • 学習拠点やスクーリング会場
  • 学習サポート・進路指導内容
  • 先生やスタッフ

古い情報に惑わされると、誤った判断をしてしまう可能性もあります。

最新の情報を得るためには、学校の公式サイトやパンフレットを確認することが有効です。SNSで在校生に直接質問するのも良いでしょう。

クチコミ以外で自分にあった通信制高校を探す方法3選

クチコミは貴重な情報源ですが、それだけで判断するのは難しいでしょう。

ここでは、クチコミ以外の方法で、自分にぴったりの通信制高校を見つける3つの方法を紹介します。

学校説明会や個別相談会に参加する

通信制高校を選ぶ際には、学校説明会や個別相談会に積極的に参加しましょう。

実際に学校へ足を運び、学校の雰囲気を肌で感じたり、先生や在校生と直接話したりすることで、ウェブサイトやパンフレットだけでは得られない情報を得られます。

校舎内を見学できる場合もあり、学習環境や施設を直接確認することができます。

個別相談会では、学習方法や学費などについて個別の質問や相談が可能です。

先生と直接話すことで、自分と学校の相性を確認することもできるでしょう。

✓参加する際のポイント

  • 事前に質問を準備する
  • メモを取る
  • 学校の雰囲気を感じ取る
  • 積極的に質問する

学校説明会や個別相談会は、多くの通信制高校で定期的に開催されています。

興味のある学校があれば、公式サイトやパンフレットで開催日時を確認し、積極的に参加しましょう。

相談窓口を利用する

電話やメール、オンラインなどで通信制高校選びについて相談できる窓口もあります。

サービス名 特長
通信制コンシェルジュ (株)学びリンクが運営。高校生活の要望を聞いて、相談者に合った通信制高校を紹介する
東京都教育相談センター 東京都立高校の入学や転入に関する相談・アドバイスを提供。通信制課程に関しての相談も可能
TJK通信制高校サポートセンター 東京私塾協同組合に加盟する学習塾が運営。通信制高校への転入・編入や、入学後の学習サポートに対応
通信制高校研究会 一括資料請求後の電話相談(フリーダイヤル)が可能。具体的な学校名を元に相談できる

これらの相談窓口では、自分の状況や希望を伝えることで、最適な学習プランやサポートについて、通信制高校選びのアドバイスを受けられます。

学校資料を請求する

通信制高校の学校資料は、学校選びに役立つ情報が詰まった貴重な情報源です。

学校概要やカリキュラム、学費、サポート体制など、詳細な情報を提供しています。資料を請求することで、クチコミだけではわからない情報を得ることができます。

✓学校資料から分かる情報の例

  • 教育理念や沿革
  • 入学資格や出願方法
  • 学費の詳細
  • カリキュラム
  • 年間行事やスクーリング
  • 進路指導や進学・就職実績

学校資料を請求する際は、公式サイトやパンフレットに記載されている方法に従って手続きを行いましょう。

氏名や住所、連絡先などを記入して、郵送やオンラインで請求できます。

複数の学校の資料を請求して、比較検討するのも良い方法です。

【通信制高校に入学・転入したい方へ】

通信制高校のクチコミと学校資料を比較して検討しよう

通信制高校選びでは、クチコミと学校資料を比較検討することが重要です。

クチコミと学校資料、両方をバランス良く活用することで、自分に合った通信制高校を探せるでしょう。

もちろん、最終的な判断は、自分の目で見て感じることが大切です。学校説明会や個別相談会に参加して、学校の雰囲気を肌で感じてみましょう。

ビデオ会議システムなどを利用してオンラインでの個別相談を実施している学校もあります。

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この記事を書いた人

サイル学院中等部・高等部 学院長
松下 雅征/Matsushita Masayuki
サイル学院中等部・高等部 学院長

1993年生まれ。一児の父。株式会社13歳からの進路相談 代表取締役社長。著書『13歳からの進路相談』シリーズは続々と重版され、全国の学校や市区町村の図書館で多数採用されている。
学生時代は早稲田実業学校高等部を首席で卒業し、米国へ留学。その後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値を基準に進路を選び後悔した経験をきっかけに、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げる。これまでに寄せられた中高生からの相談は10万件を超える。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社・才流(サイル)で勤務。
2022年に同社の子会社を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分に合った進路を選べる社会を目指し、「 サイル学院高等部(通信制)」を創立。全国から入学・転校生を受け入れ、高校卒業だけではなく、その先のキャリア支援も行っている。
著書:『 13歳からの進路相談(すばる舎)』、『 13歳からの進路相談 仕事・キャリア攻略編(すばる舎)