【学校が嫌いな理由別】5つの具体的な解決策を分かりやすく解説
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「学校が嫌いで行きたくない」
「なんとか学校に行けるようになりたい」
このように悩んでいませんか。
学校がどれだけ嫌いでも、欠席することに罪悪感を感じる方も多いです。
しかし、学校が嫌いな理由が曖昧なままで無理して登校すると心に強いストレスがかかってしまいます。
学校が嫌いだと感じる気持ちを軽視せず、自分なりに解決策を見つけることが大切です。
進路相談のプロ
本記事では、学校が嫌いな理由ごとに解決策を進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下がお伝えします。 学校が嫌いな理由ごとに解決策は違います。自分に合った解決策を見つけることが、大切です。 |
【学校が嫌いな方へ】
目次[非表示]
学校が嫌いで通うのが辛くなる5つの理由と解決策
早速、学校が嫌いな理由ごとに解決策を具体的に解説していきます。
理由1.他生徒・先生との人間関係が悪い
学校生活では、長い期間にわたって同じ人間関係が続きます。
他生徒や先生との人間関係がうまくいかないと、学校が嫌いになってしまうのは仕方がありません。
学校嫌いになる人間関係の問題の例
- クラスに親しい友だちがいない
- 友だちグループから外されてしまう
- いじられたり、嫌がらせされたりする
- 先生に嫌われていると感じる
クラス替えの時期や、学年の初めの時期に人間関係の問題を抱えて学校が嫌いになる方もいます。
解決策1.学校に行く目的を考える
人間関係は大切ですが、学校に行く目的はそれだけではないはずです。
- 高卒資格を得るため
- 就職するため
- 進学するため
あくまで、目的を達成するために学校に行くと考えてみましょう。
実際、学校を卒業してしまえば、自分から連絡を取らない限りクラスメイトや先生とは顔を合わせることもほとんどないでしょう。
何のために学校に行くのか目的を意識していれば、学校の人間関係が嫌いでも卒業まで通学し続けられるかもしれません。
解決策2.人間関係を選べる学校に転校する
学校が嫌いな気持ちが変わらないなら環境を変えるのも一つの方法。
単位制の通信制高校の中には、決まったクラスがない学校も多いので、人間関係の築き方を自分で決められます。
通信制のサイル学院の例
- 友達との交流は任意参加。仲の良い友達とは実際に会って遊べる
- 通学とオンラインどちらも「選べる登校スタイル」
理由2.授業のペースが合わない
授業のペースが自分に合わず、学校が苦痛な方もいるでしょう。
大学進学を目指している方の場合、授業の進度が遅くて退屈になってしまうかもしれません。一方、小中学校の基礎学力の時点でつまづき、授業についていけない場合もあります。
学校が嫌いで休みがちになると、いっそう授業内容が分からなくなり、登校するのが辛くなる悪循環に入ってしまいます。
解決策1.塾や家庭教師を利用する
学校の授業でフォローしきれない部分は塾や家庭教師に頼りましょう。
学校嫌いな方には、マンツーマンの個別指導塾がおすすめ。
オーダーメイドのカリキュラムを組んでくれるので、自分に合ったペースで学習を進められます。
個別指導塾・モチベーションアカデミアの例
- 定期テストから難関大学受験まで個別指導で対応
- 一人ひとりの目標に合わせた学習計画・授業
- 計画・学習・振り返り・改善の「PDCA学習サポート」
サイル学院が提携する個別指導塾・モチベーションアカデミアを紹介
小学校~高校・大学受験まで対応したオンライン学習サービスのスタディサプリなどを利用して、自分に必要な授業を受講するのも良いでしょう。
解決策2.自分のペースで勉強が進められる学校を選ぶ
自分のペースで勉強を進めたい方は、通信制高校がおすすめです。
自宅学習が基本なので、分かる範囲はすぐに終わらせることができますし、反対に理解が難しい範囲は時間をかけてゆっくりと進めることができます。
「授業は集団で受けるもの」というイメージが強いですが、個人で学習を進める方が得意な人も多いはずです。
自分にあった勉強方法が選べる学校を探してみることが、今抱えている問題の解決につながるかもしれません。
理由3.体育の授業・運動が嫌い
体育や部活などの運動が嫌いで学校に行きたくない方もいます。
体育の授業で皆と同じようにできなくて、周りから馬鹿にされたりすると辛い気持ちになることもあるでしょう。
また、あまりにもハードな練習量の部活についていけなくて学校が嫌いになってしまう場合もあります。
解決策1.体育は単位が取れる範囲で休む
辛いなら、単位が取れる範囲で体育の授業を欠席することも検討しましょう。
体育も卒業に必要な単位の1つなので全欠はできませんが、「何時間出席すれば単位が取れるのか」を正確に理解すれば、休める時間が計算できます。
高校の場合、1つの教科につき、3分の1以上の欠席で単位を落としてしまいます。
年間に何時間、体育の授業があるのか分かれば、欠席が許される時間数が分かるということです。
また、体育の授業では見学が出席と認められる学校が多いです。
体育授業の見学の場合は、3回の見学で1回の欠課とする。ただし、身体的理由等により医療機関の診断書等のある場合は、この限りではない。
出典:倉吉北高校「教務規定」
学校に通えなくなるほど体育が嫌いなのであれば、学校側と相談しつつ、単位を落とさないように休むことも考えましょう。
解決策2.運動が苦手な人でも安心なカリキュラムを持つ学校に転校する
指導が辛ければ部活はやめてもかまいませんが、体育の授業を欠席し続けることはできません。
体育7~8単位・保健2単位は、高校を卒業するために必要な単位だからです。
しかし、体育が苦手なだけで学校が嫌いになってしまうのは残念なこと。そこで、運動が苦手な方におすすめなのが通信制高校への転校です。
通信制高校の体育授業は運動が苦手な人でも負担が軽いのが特徴。
八洲学園大学国際高校の体育授業(例)
- 年1回の沖縄集中スクーリング時に実施
- 年齢・性別・体力を問わない運動が中心(ウォーキング等)
- 体を動かすことの大切さや気持ちよさを実感する目的
各学校によって体育授業で何を行うかは異なるので、学校資料を取り寄せて確認しましょう。
理由4.学校行事が嫌い
文化祭や体育祭などの学校行事が嫌いで、学校に行きたくない方もいるでしょう。
クラスに友だちがおらず文化祭の時に独りになってしまうのが怖かったり、運動が苦手で団体競技が含まれる体育祭や球技大会が負担になったりする方もいます。
解決策1.単位を落とさない範囲で欠席する
学校行事の準備、当日など、単位を落とさない範囲で欠席することを検討しましょう。
多くの学校では、体育祭の準備は体育、文化祭(合唱)の練習は音楽、その他はホームルームなどで行われます。
体育や音楽などの教科は、年間2/3以上の出席が単位修得の要件の1つです。
また、体育祭や文化祭などの行事は「特別活動」に相当します。
特別活動に含まれる学校行事例
- 入学式、卒業式、始業式、終業式、文化祭、音楽鑑賞会、体育祭、球技大会、健康診断、避難訓練、遠足、修学旅行、就業体験、ボランティア 他
全日制高校において「特別活動は年間〇時間、出席しないといけない」という決まりはありません。
しかし、行事を「総合的な学習の時間(以下、「総合」と記載)」として評価する学校もあります。
総合は他の教科と同じで、単位修得に2/3以上の出席という要件があります。
このため、学校と相談し、学校行事が総合に含まれるのか、休むのであれば単位修得にどこまで関係するのかなど、密に確認をする必要があります。
注記:高等学校学習指導要領には「体育祭のような特別活動の健康安全・体育的行事の準備などを総合的な探究の時間に行うことは,総合的な探究の時間の趣旨になじまない」との記載があります。しかし、実態として「総合的な学習の時間」として扱っている学校があるようです。(参考:「総合的な学習の時間と特別活動 ─人生と社会に真向かう時間の創造─」P212)
解決策2.学校行事の負担が少ない学校に転校する
学校行事の負担が少ない通信制高校に転校するのも良い方法。
通信制高校では、自分で選んだ特別活動に参加できる学校もあります。
八洲学園大学国際高校の例
- 年1回の6泊7日沖縄集中スクーリング時のみ実施
- 1回のスクーリングで1年分の特別活動(10時間)に参加できる
- マリンスポーツ、沖縄芸術、沖縄大冒険、科学実験、八洲ライブ、沖縄料理、健康などの沖縄の特色を活かした活動が多い
年1回の沖縄スクーリング「まだ帰りたくない」と好評な理由 / サイルと八洲国際の校長対談
理由5.はっきりした理由はない
はっきりした理由はないけれど、とにかく学校が嫌いで行きたくない方もいます。
ストレスがたまってくると朝起きられなかったり、学校に行くことを考えると憂鬱な気持ちになったりするかもしれません。
なぜ学校が嫌いなのかを上手に説明できないと、親や先生から「怠けている」とか「サボっている」と誤解されることもあります。
そのような状態で無理して登校し続けると、体と心のバランスを崩してしまいます。
解決策1.無理せず学校を休む
学校が嫌いで行きたくない気持ちは、ストレスが限界に達しているサインかもしれません。
親や先生が、「頑張れ」と言うとしても、「学校が嫌い」という自分の気持ちを優先してあげてください。
まず、何もせず数日休んで自分の好きなことをしましょう。休んでいる間に気持ちを楽にする方法は、以下の記事を参考にしてください。
学校に行きたくない高校生のあなたへ。気持ちを楽にする6つの行動を紹介
体と心が回復してきたら、学校に行きたいと思えるかもしれません。
解決策2.自分のペースに合った学校に転校する
しばらく休んでも学校が嫌いな気持ちが変わらないなら環境を変えましょう。全日制の学校が自分に合わないだけかもしれないからです。
通信制高校は自分のペースで通って高卒資格を目指せる学校です。
通信制高校のメリット
- 通学頻度やカリキュラムを自分で決められる
- 書類審査や面接だけで入学しやすい学校もある
- 単位制なので留年がない
- 個別に先生からサポートを受けやすい
- 少人数制のクラスもあり人間関係が楽になる
- 専門分野ややりたい勉強に集中できる
これまでの学校で修得した単位を引き継いで入学することも可能。
通信制高校への転校は多くの方が思うよりハードルが低いです。
詳しく知りたい方は、学校資料を取り寄せて情報を集めてみましょう。
まとめ
学校が嫌いで辛いのに、「無理しても学校に行くべきだ」と決めつけないようにしましょう。
学校が嫌いだという感情に向き合うことが大事です。辛い時には学校を休んでも良いのです。
学校が嫌いな理由を分析して、それに合った解決策を実践しましょう。そうすれば、また、学校に行きたいと思えるかもしれません。
それでも学校が嫌いな気持ちが消えないなら、環境を変えることも検討できます。
自分に合った通信制高校に転校して、心と体のバランスを取り戻した方もいます。
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【学校が嫌いな方へ】
この記事を書いた人
サイル学院中等部・高等部 学院長
1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「
サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「
13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。
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