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学校を早退したい方へ|理由ごとに効果的な対処法を4つ解説

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「学校を早退できる、良い言い訳(理由)は無いだろうか」

このように悩んでいませんか。

嘘の理由で学校を早退しても、長い目で見ると状況は改善しません。

1度くらいなら仮病などで早退はできるかもしれません。しかし、2度、3度と繰り返すと疑われてしまいます。

それに、問題を根本から改善しないと、いつまで経っても辛い状況から抜け出せません。

 進路相談のプロ

本記事では、「学校を早退したい」と悩んでいる中高生へ、進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下が、早退したい理由ごとに効果的な対処法を4つお伝えします。

また、早退したい理由別の対処法も解説するので参考にしてください。

【学校を早退したいと悩んでいる方へ】

目次[非表示]

  1. 1.学校を早退する時に嘘をつかないほうがよい2つの理由
  2. 2.学校を早退したい理由別 4つの効果的な対処法
  3. 3.まとめ

学校を早退する時に嘘をつかないほうがよい2つの理由

学校を早退したり、休んだりすることは悪いことではありません。

しかし、親や先生など周囲に理解してもらわなければ、安心して学校以外の居場所で過ごしにくいものです。

ここでは、学校を早退する時に嘘をつかないほうがよい理由を2つ説明します。

1. 学校を休むのは悪いことではない

「早退する理由を考え出さなければならない」と思うのは、学校を休むのが悪いことだと感じているからではないでしょうか。

しかし、学校を早退することに罪悪感を覚える必要はありません。健康上の理由がなくても学校を休んでもよいのです。

もちろん高校生は単位修得に必要な出席日数があるので、この点も考えた上で早退したり、欠席したりしたほうがよいです。反対に言えば、卒業に差し支えない程度、早退することは問題ありません。

また、近年は欠席をポジティブに捉える地域もあります。

例えば、大分県別府市は2023年9月から、小学生・中学生が平日に家族旅行する際に年間3日までの欠席を認める「たびスタ」休暇を導入しました。(*1)

これは、学校外の体験も貴重な学びになるという考え方に基づいています。

「学びとは、旅先の地理や歴史などの知識を身に付けるという、学習的な意味に限り ません。初めての経験で視野を広げたり、旅の思い出を家族と共有したり、旅を通したあらゆ る体験を意味するもので、こどもの成長に多大な影響があると考えられています。 」

引用:別府発の新しい学び方・休み方「たびスタ」休暇(保護者用リーフレット)

お住まいの地域に同じような制度がないとしても、柔軟な考え方をしてくれる先生もいるでしょう。

学校を休んだり早退することは悪いことではないので、嘘をつかずに本当の理由を伝えましょう。

*1 別府市「たびスタ」休暇

2. 嘘をつくと信頼を失う可能性がある

仮病を使えば学校を早退しやすくなるかもしれません。

しかし、嘘をついたことがバレると、周りからの信頼を失います。

信頼されなくなると、早退したい本当の理由を伝えたときも信じてもらえなくなったり、協力してもらえなくなったりするかもしれません。

早退するにしても、学校に通わず過ごすにしても、周りからの理解や信頼はあったほうがよいです。

また、本当に体調が悪くなった時にも、学校を早退しづらくなるでしょう。

正直に自分の気持ちを伝えたほうが、必要な時に学校を休みやすくなります。

上手に気持ちを伝える方法は、以下の記事をご覧ください。

学校を休む理由をうまく伝えるには?休んだときに考えるべきことも解説

【学校を早退したいと悩んでいる方へ】

学校を早退したい理由別 4つの効果的な対処法

学校を早退したい理由は人によって様々です。理由によっては、早退が最も良い解決策ではない場合もあります。

ここでは、4つの理由別に対処法を解説します。

理由1. 学校にいるのが辛い

学校にいること自体が辛くて、早退したい方もいるでしょう。

理由を聞かれても「なんとなく」としか言えない方もいるかもしれません。

中学生や高校生が、学校を辛いと感じるのは以下の理由が考えられます。

  • クラスでいじめが起こっている
  • 友人とうまくいかない
  • 先生と合わない
  • 勉強に悩んでいる
  • 進路の不安
  • 部活動が辛い
  • 学校が合わない
  • 家庭環境の問題
  • 体の調子が悪い
  • 遊びで生活リズムが崩れている

参考:学校に行きたくない理由がわからない高校生へ|10の理由を解説

学校が辛い理由が「学校の中」にある場合、早退で解決しにくいです。理由がなくならない限り、学校に行くのが辛い状態が続くでしょう。

対処法1. 相談する

学校が辛い時には、自分の気持ちを整理するのが難しいです。

そんな時には、信頼できる人に相談することをおすすめします。第三者に話すことで、自分の状況を客観的に見られるようになることも多いです。

学校にいるのが辛いなら、以下のような人に相談してみましょう。

  • 親・保護者
  • スクールカウンセラー
  • 公的相談機関
  • LINE・チャット相談
  • 家庭教師・塾

参考:学校に行きたくない時に頼れる相談先5選

誰かに相談すると、学校にいることが辛いと感じる理由が分かってくるかもしれません。

そうすれば、早退以外にも根本的な解決策につながる方法を考えられるようになるでしょう。

理由2. 特定の授業や学校行事に参加したくない

特定の授業や学校行事が苦手で、どうしても出席したくない方もいます。

  • 「体育が苦手で皆に馬鹿にされるのが嫌だ」
  • 「先生が怖くて特定の授業に参加したくない」
  • 「ひとりぼっちになってしまうので文化祭に行きたくない」
  • 「チームに迷惑をかけてしまうので球技大会を休みたい」

生徒によって苦手なことや、不安を感じることは異なります。こうした感情は、周りの人には十分に理解できないことが多いでしょう。

気持ちを打ち明けられる人がいないと、何らかの理由をつけて学校を早退したくなるのも不思議ではありません。

対処法2. 可能な範囲で休む

無理して通学する必要はありません。辛い時は可能な範囲で休みましょう。

親に気持ちを分かってもらえるなら、特定の日に休むことを認めてくれるかもしれません。

親と先生が話し合えば、授業の見学や別室・保健室登校などの代替案を見つけられる可能性があります。

中学生が、親に気持ちを伝える方法は以下の記事を参考にしてください。

学校に行きたくない中学生へ。親に理解してもらう4つの方法を紹介

高校生の場合は、単位が取れる範囲で休みましょう。

多くの高校では、単位修得に際して一教科あたり3分の2以上の出席日数が求められます。

つまり、特定の授業の年間時間数が分かれば、欠席・早退してもかまわない時間数が計算できるということです。

留年さえしなければ高校卒業は可能なので、休める範囲で学校を早退してもかまわないでしょう。

高校を留年する2つの基準|留年の救済措置や留年後の選択肢も解説

学校行事は「特別活動」に分類されます。特別活動の欠席が単位修得にどれほど関係するかは学校側に確認する必要があります。

理由3. 授業の内容・ペースが合わない

授業の内容やペースが合わないことが、学校を早退したい理由になっている方もいます。

多くの学校の授業は集団授業なので、学習ペースは全体に合わせて進みます。

勉強が苦手な方には学校の授業ペースが早すぎたり、受験対策をしたい方には学校の授業ペースが遅すぎたりします。

対処法3-1. 学校の授業以外で補う

学校の授業以外に塾や予備校に通って、受験範囲を先取り学習しましょう。

個別指導塾を利用すれば、志望校に合わせてオーダーメイドのカリキュラムを作ってくれます。

効率的に勉強できるようになれば、学校の授業に依存せずに受験対策が進みます。

オンライン環境が整っている個別指導塾もあるので調べてみましょう。

サイル学院が提携する個別指導塾・モチベーションアカデミアを紹介

対処法3-2. 進学実績のある通信制高校に転校する

大学受験対策の時間をもっと取りたい高校生には、通信制高校への転校もおすすめです。

通信制高校は、自宅学習が基本なので個人で学習を進めたい方に向いています。

大学進学実績が豊富な学校も多く、受験対策のために通信制高校に転校する人も少なくありません。

参考:偏差値の高い大学に進学にできる通信制高校一覧

通信制高校が、大学進学に有利な理由には以下のようなものがあります。

  • 自分に合ったペースで受験勉強できる
  • 大学進学の支援が充実している
  • 総合型選抜・指定校推薦で進学できる

参考:通信制高校から偏差値の高い大学に進学できる3つの理由

理由4. 学校生活が合わない

学校を早退したいのは、今の学校生活が合っていないのかもしれません。

check学校生活が合わない人の例

  • 毎朝、起きるのが辛い
  • 自分のペースで休みたい
  • 通学するのが大変
  • 集団生活が合わない
  • 厳しい校則やルールが辛い
  • やりたいことがあって時間が必要

生活スタイルは、人によって異なるので全日制の学校が合う人もいれば、合わない人もいるのです。

対処法4. 自分のペースで通える通信制高校に転校する

自分に合う学校に転校することが解決策になります。通信制高校は単位を引き継いで転校できるのでおすすめです。

通信制高校に転校するメリット・デメリットは以下の記事をご覧ください。

高校が合わない?対処法や転校のメリット・デメリットを解説

通信制高校の選択肢は多いので、自分に合う学校を選びましょう。

check自分のペースに合う通信制高校の例(サイル学院)

  • 登校日は年1回から週5日まで、通学もオンラインも選べる
  • 時間割やカリキュラムは自分で決められる
  • 校則もルールもないので自由な学校生活
  • 全国の友達と学び合えるライブ型授業

通信制のサイル学院には中等部も設置されています。

100%高等部への進学も可能なので、中学生の方で自分に合うフリースクールを探している方におすすめです。

【学校を早退したいと悩んでいる方へ】

学校を早退したいと悩んでいる方へ

学校を早退したいなら、嘘の理由を考える必要はありません。長い目で見れば、正直な気持ちを話す方が良いのです。

親にあなたの気持ちが伝わるなら、学校を早退するのも楽になるでしょう。

とはいえ、学校を早退するだけが対処法ではありません。理由次第では、早退以外の方法で対処したほうが良い場合もあるでしょう。

特に、学校生活が合わないことが理由になっている場合は、早退しても問題は解決しません。

全日制から通信制への転校が解決策になる場合も少なくありません。

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【学校を早退したいと悩んでいる方へ】

この記事を書いた人

サイル学院中等部・高等部 学院長
松下 雅征/Matsushita Masayuki
サイル学院中等部・高等部 学院長

1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「 サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「 13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。