学校に行きたくない理由がわからない方へ。できること5つを解説
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「理由が分からないけど、学校に行きたくない」と悩んでいませんか。
もし今、どうすればいいのか迷っているなら、まずは自分の気持ちと向き合ってみませんか。
理由が分かり、自分なりの解決策が見つかれば、気持ちも楽になるでしょう。
進路相談のプロ
本記事では、学校に行きたくない理由が分からず悩んでいる方へ、今できることを進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下がお伝えします。 |
【学校に行きたくない方へ】
「学校に行きたくない」なら無理に行かなくていい
「学校に行きたくない」と感じることは誰にでもあるもの。
そんな時は、無理に学校に行こうとする必要はありません。
大人が「学校に行きなさい」と言うかもしれません。しかし、「学校に行きたくない」と感じている自分の気持ちを優先してあげてください。
まずは一歩立ち止まって、自分の心と向き合きあってみましょう。そうすることで「なぜ学校が嫌だと感じるのか」「どうすれば前進できるのか」が見いだせるはずです。
【学校に行きたくない方へ】
「学校に行きたくない」ときにできる5つのこと
「学校に行きたくない」と感じるときは、気持ちが焦るばかりで何をして良いか分からなくなるかもしれません。
そんなときに、できることを紹介します。
自分を大切にする
今、大事なのは「自分を大切にすること」です。
「学校に行けない=自分はダメな人間だ」と感じるかもしれませんが、できていない自分を責めることは誰にでもあるものです。
学校に行けないことが後ろめたいのは、「周りと違う」と感じているからでしょう。
しかし、周りと違うからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
周りと違う自分を認めることは、自分を大切にすること。
自分を大切にすることで心が穏やかになり、不安な気持ちが薄れるはずです。
ただ、親や兄弟など、親しい人には学校に行けない理由を理解してもらいたいという気持ちもあるでしょう。
そういった方は以下の記事を読み、うまく気持ちを伝える方法を参照してください。
学校を休む理由をうまく伝えるには?休んだときに考えるべきことも解説
自分の感情に注目する
次にできるのは「学校に行きたくない」という感情に注目することです。
人間関係、勉強、家族など、ストレスの原因に気づくことができるでしょう。
ストレスの原因を見つけたら、それらを避けるマイルールを作ってみましょう。
思い切って「○○はしない」と決めてしまって良いのです。そうすれば、ネガティブな気持ちになってしまう環境を避けられます。
「学校に行きたくない」という感情は、周りから受けたストレスで心が限界になっているサインです。
そういった環境を避けるマイルールを設ければ、少しずつ心が穏やかになるでしょう。
相談相手を見つける
相談相手を見つけるのも1つの手段です。
相談のメリット
- 自分だけでは気づけない解決策を教えてもらえる
- 悩みを話すだけで気持ちが楽になる
- 誰かに話すことで思考が整理される
親や先生に相談しにくい方は、以下の相談先も活用しましょう。
相談先
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概要
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問い合わせ先
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---|---|---|
スクールカウンセラー |
学校であなたの話を聞いてくれる心の専門家。相談室などで話を聞いてくれる。 |
学校
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教育相談センター |
人間関係や学校生活、不登校など、様々な悩みを電話やメールなどで相談ができる。 |
各都道府県の
教育相談センター |
ひきこもり地域支援センター |
ひきこもりの方向けの相談窓口。社会福祉士や精神保健福祉士、公認心理師などの支援コーディネーターが相談に乗ってくれる。 |
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チャイルドライン |
18歳までの方向けに、どんなことでも話を聞いてくれる相談先。名前や連絡先、学校などは伝えなくても良いので、誰にも言えないことでも相談しやすい。 |
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若者メンタルサポート |
家にも学校にも居場所がなく、相談できる人もいない10代の方向けに、24時間365日LINEで相談に乗ってくれる窓口。Zoomで相談員や同じ境遇の人と交流もできる。 |
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ユキサキチャット |
転校や就職、生活費のことなど、あなたの将来を相談できる窓口。何度でも無料でLINEを使って相談できる。また、食料支援や現金給付による支援も受けられる。 |
診察を受ける
医療機関で診察を受けるのも1つの方法です。
例えば、朝起きるのが辛い方は、起立性調節障害の可能性もあります。
これらは体の病気であり、本人の意志や努力だけでは解決できません。また、うつ病や適応障害など心の疾患が関係している可能性もあります。
適切な治療によって症状が改善すれば、「学校に通いたくない」という感情も薄まっていくでしょう。
自分で病気かどうかを判断するのは難しいので、心当たりがある方は医療機関を受診することをおすすめします。
環境を変える
学校に行きたくない原因が、校風や人間関係などの「環境」にある場合もあります。
環境を変えれば、学校に行けるようになる人もいます。
環境を変えるためには、以下のような方法があります。
別室登校
別室登校とは、通常のクラスや教室には参加せず、保健室や図書室など別の場所で授業を受けることです。
人数の多いクラスでの授業がストレスになっている場合は、静かで落ち着いた環境で学習することが問題の解決になる可能性があります。
別室登校でも出席日数や単位が認められる学校もあります。
高校の場合は卒業に一定の出席日数が必要です。無理に教室に通わず、高校卒業資格の取得を目指せるのはメリットです。
ただし、別室登校が可能かどうかは各学校によって手続きが異なります。今通っている学校の先生やスクールカウンセラーに相談してみましょう。
中退
高校生の場合、どうしても学校に行きたくないのであれば、中退するのも一つの選択肢です。
「中退したら末路が悲惨になるのではないか」と心配する必要はありません。
中退後には、いくつもの選択肢があるからです。
- 別の高校に編入する
- 高卒認定資格を取得する
- 就職・起業する
- 海外留学する
転校
転校することが解決策になる可能性もあります。
「学校に行きたくない」のは、今の学校が自分に合っていないだけかもしれないからです。
転校には、いくつもメリットがあります。
- 今の人間関係をリセットできる
- 生活リズムや学習の進め方を変えられる
- 自分に合った学校を選びやすい
高校生の場合、転校のハードルは高くありません。
特に、通信制高校は単位制なので、今の学校の単位を引き継いで転校できれば、高校を3年で卒業できる可能性もあります。
転校を考えているなら、自分に合った通信制高校を探してみましょう。
【学校に行きたくない方へ】
学校に行きたくない方へ
「学校に行きたくない」という感情は、進路選びの軸を見つけるためのきっかけになることがあります。
決まった時間割に従って学校に通っている時には、自分がしたいことを考える時間がないものです。
しかし、一度立ち止まることができれば、自分を見つめ直す時間が生まれるでしょう。
今は、あなたの将来につながる大切な時間です。焦らずに自分と向き合い、様々な選択肢を考えてみてください。
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【学校に行きたくない方へ】
この記事を書いた人
サイル学院中等部・高等部 学院長
1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「
サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「
13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。
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