高3から通信制高校へ編入!卒業時期・学費・手続きを解説
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高3で退学したが、通信制高校に編入して高卒資格を取りたい
このようにお考えでしょうか。
あと少しのところで高校生活を断念してしまい、悔いが残っている人もいるかもしれません。
通信制は編入しやすく、しばらく勉強から離れてしまった人でも無理なく卒業を目指せます。
通信制のサイル学院長
本記事では、最短での卒業時期、学費や編入手続きを、進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下が解説します。 また高3から編入する人にこそ通信制をおすすめする理由を説明します。よくある質問についても回答しますので、参考にしてください。 |
【通信制高校に編入したい方へ】
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高3から編入するなら通信制!3つの理由
編入先には「全日制高校」「定時制高校」「通信制高校」があります。
中でも、高3から編入するなら「私立通信制」がおすすめ。その理由を解説します。
理由1. 学力試験がない学校が多い
私立の通信制は面接や作文で合格が決まる学校が多いです。編入への熱意を伝えられれば、編入できる可能性は高いでしょう。
一方、私立の通信制以外の高校に編入するには、学力試験に合格しなくてはなりません。退学してから時間が経っていれば、試験対策は大変です。
理由2. 編入時期・卒業時期が複数ある
全日制高校や定時制高校、公立の通信制高校は「4月入学・3月卒業」の学校がほとんどです。
一方、私立の通信制は編入や卒業できる時期が複数設けられています。
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編入時期
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卒業時期 |
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サイル学院高等部 |
随時(いつでも)可能
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3月、9月(提携校に準ずる) |
N高校
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4月・7月・10月・1月
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3月・6月・9月・12月 |
ルネサンス高校
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4月・10月
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3月・6月・9月・12月 |
4月を待たなくても編入でき、必要単位が取れ次第、卒業できます。
中には、編入して半年で高校卒業資格を取れる学校もあります。
大切な時間を無駄にすることなく、高校卒業資格が取得できるのは大きなメリットです。
登校日数が少ない
私立・公立ともに通信制高校の登校(スクーリング)は、回数が少ないです。
中には、年1回・1週間程度のスクーリングでよい通信制高校もあり、自由に使える時間が多いです。
将来のために行動する、受験勉強をする、趣味に打ち込むなど、時間を有効に使えます。
【通信制高校に編入したい方へ】
いつ卒業できる?卒業時期が分かる3ステップ
高3であれば就活や受験が迫っており、いつ卒業できるか気になるでしょう。
ここからは、卒業時期を確認するためのステップを解説します。
ステップ1. 前の高校で「修得済単位数」を確認
まず、前の高校に修得済の単位数を確認しましょう。
高校を卒業するには「必修科目を含めて74単位以上の修得」が必要。そのため、編入先で残り何単位修得しなければならないか把握する必要があります。
例えば、修得済の単位数が60単位であるとします。
編入先の高校では「74単位-60単位=14単位」を修得すれば卒業が可能です。
ちなみに「単位修得証明書」を前の高校に発行してもらうことで、修得済みの単位数が分かります。
編入したい高校が決まっているのなら、単位修得証明書は出願用の様式で作成してもらうとよいでしょう。
単位修得証明書は一度開封すると無効になるので、自分の確認用と出願用の2通を前の高校に依頼しましょう。
ステップ2. 編入希望先の高校の「年間で修得可能な単位数」を確認
次に年間で修得可能な単位数を、編入希望先の高校に確認します。
修得可能な単位数が、卒業に必要な単位数よりも多ければ1年以内に卒業が可能です。
半年間で単位を認定する「半期認定」制度がある学校もあり、最短で半年での卒業できる場合もあります。
なお「高等学校卒業程度認定試験」を過去に受けていれば、合格科目を修得済の単位として読み替えてくれる高校もあります。
ステップ3. 編入先における高校在籍期間の取り扱いを確認
前の学校から「在籍期間証明書」を取り寄せ、高校の在籍期間を確認しましょう。
高校卒業には単位数の他に「計3年間、高校(前の高校+編入先)に在籍していること」という要件があるからです。
たとえ74単位以上を修得したとしても、在籍期間が3年に満たなければ卒業はできません。
ただし、学校によって前の高校での在籍期間の取り扱いが違うので、注意が必要です。
必ず編入先の通信制高校に、前の高校の在籍期間ついて独自の規定があるか、確認しておきましょう。
【通信制高校に編入したい方へ】
公立・私立別|通信制高校の学費
通信制高校の授業料は修得する単位数によって異なります。
ここからは公立と私立に分けて学費を解説します。
公立|通信制高校の学費
公立通信制高校の一単位あたりの授業料は、180円〜1200円程度です。
項目
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金額
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備考
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入学金 |
500円
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授業料
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5,040円
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1単位につき336円、15単位で計算
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施設費
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0円
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スクーリング費用
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20,000円
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片道500円×20日で計算 |
教科書代
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25,000円程度
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生徒会費
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605円
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レポート郵送費
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750円
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1通15円×50通で計算
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合計
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51,895円
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「高等学校就学支援金」制度を利用すれば、最大48か月間、授業料が実質無料になります。
48か月を超えることになったとしても「学び直し支援金」という制度があるので、利用すれば継続して就学支援金相当額が支給されます。
どちらも支給要件があるので、注意しましょう。制度に関して詳しくは以下の記事をご覧ください。
通信制高校の学費は高い?公立・私立の費用比較|学費を抑える制度も解説
私立|通信制高校の学費
私立通信制高校の一単位あたりの授業料は、5,000〜15,000円程度です。
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N高ネットコース普通科
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ルネサンス高等学校
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八洲学園大学国際高等学校
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入学金
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10,000円
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50,000円
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20,000円
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授業料(15単位で計算)
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180,000円
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150,000円
|
150,000円
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施設費
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50,000円
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20,000円
|
20,000円
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教育関連費
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13,000円
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60,000円
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10,000円
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スクーリング費用
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不明(全国の会場でのスクーリング)
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65,000円
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18,000円
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計
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253,000円~
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345,000円 |
218,000円 |
私立高校も「高等学校就学支援金」制度を利用すれば、授業料は軽減されます。
世帯年収ごとの就学支援金(1単位あたり・私立通信制高校)
- 590万円以下:12,030円
- 590~910万円未満:4,812円
- 910万円以上:なし
世帯年収が590万円以下の場合、1単位あたり最大12,030円支給されるため、授業料は実質無料になります。
ただし、対象範囲は年間30単位が上限であり、扶養人数や子どもの数により、支給対象になる世帯年収は変わります。
【通信制高校に編入したい方へ】
高3から通信制へ編入|手続き3ステップ
編入したい通信制高校が決まったら、手続きに進みましょう。3ステップで解説します。
ステップ1. 出願
編入を希望する通信制高校から願書を取り寄せ、必要な書類をそろえましょう。
出願で必要な書類の例
- 入学願書
- 写真
- 受験料の振込証明書
- 成績証明書(前の高校に依頼)
- 単位修得証明書(前の高校に依頼)
- 在籍期間証明書(前の高校に依頼)
- 作文などの課題(編入希望校による)
書類発行に1~2週間程度かかるため、早めに準備しましょう。
全てそろったら希望校へ書類を郵送し、出願完了です。
ステップ2. 編入試験
面接がある学校なら、志望動機や編入後の目標を整理する、親や友人と模擬面接をするなどの対策をしましょう。
学力試験がある場合、学校に問い合わせることで過去問が手に入る可能性があります。試験の難易度を確かめるためにも、問い合わせましょう。
ステップ3. 入学手続き
合格したら、入学手続きを期限までに行いましょう。
主な入学手続き
- 入学金・学費の納入
- 契約書・同意書の提出
入学手続きが終わったら「入学許可証」や「生徒証」が渡され、新しく高校生活が始まります。
高3から通信制高校へ編入|よくある疑問2つ
ここからは通信制高校への編入時によくある疑問に回答していきます。
編入を決める前に不安を解消していきましょう。
疑問1. ブランクがあり、学習が進められるか不安
高校を中退してから編入までの期間が空き、単位を取っていけるか不安という人もいるでしょう。
そのような人は手厚い個別サポートを行う通信制高校をおすすめします。
サイル学院高等部
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定期的な進捗確認や学習計画の策定などを含む1対1の完全個別サポートで、高卒資格取得や第一志望校合格を目指せる。 |
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クラーク記念国際高等学校
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生徒が担任の先生を選べる。全教員が「学習心理支援カウンセラー」の資格を持ち、心理的な面からもサポートを行う。
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ルネサンス高等学校
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60分のオンライン個別指導が受けられ、課題や教科書の分からない箇所を一緒に進められる。
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八洲学園大学国際高等学校
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担任教員が専用の携帯電話を持っており、直接話すことができる。メールやLINEなどでも一対一で相談できる。 |
学習内容に疑問点があればすぐ質問でき、親身になって回答してくれる通信制だと、スムーズに単位が取れ、卒業に近づきます。
編入希望の通信制に学習面で不安があることを話し、どのような学習サポートがあるか直接聞いてみると安心でしょう。
疑問2. 大学に合格できる学力はつく?
大学進学を目指すなら、合格実績が多い通信制高校を選ぶことが近道です。
合格実績が多い通信制は、受験対策が受けられる学校が多いからです。
「通信制高校から大学進学は難しい」の理由は?|学校選びのコツも紹介
塾や予備校と提携している学校であれば、基礎的な内容だけではなく、応用問題を解くノウハウも効率的に学ぶことができます。
また、指定校推薦を利用できる通信制もあります。
指定校推薦の魅力は、校内選考を通過すれば面接や小論文のみで受験でき、かつ合格率が高いという点。
ただし、指定校推薦は夏に校内選考が行われ、秋に出願するというスケジュール。校内選考の時期までに編入することが必須です。
自分が出願要件に該当するかどうか、どのような大学があるか、編入先に聞いてみましょう。
通信制高校に編入したい方へ
もう一度、高3から高校生活をやり直したい人にとって、通信制高校への編入はおすすめです。
通信制高校は、編入・卒業時期が多くある、自分でカリキュラムが組める、通学回数を選べるなど、自由度が高い点が魅力です。
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【通信制高校に編入したい方へ】
この記事を書いた人
サイル学院中等部・高等部 学院長
1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「
サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「
13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。
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