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高1で全日制から通信制への転校できる?メリット・デメリットを比較

記事を読むのにかかる時間 3分


いまの高校が合わなくてつらい

全日制から通信制に転校するのはどうだろう

こんな悩みを抱えていませんか。

高1で全日制から通信制への転校を考えているなら、まずは自分の気持ちを整理することです。

転校したい理由を整理すれば、後悔のない選択ができるでしょう。

 学院長 松下

本記事では、高1で全日制から通信制に転校するメリットとデメリットをサイルビジネス学院 学院長の松下が解説します。

また、通信制への転校を考え始めたら確認すべき4つのポイントや通信制の就職・進学事情についてお話しします。

目次[非表示]

  1. 1.全日制から通信制に高校を変える2つの方法
    1. 1.1.高校を中退してから「再入学」
    2. 1.2.高校をやめないで「転入」
  2. 2.高1で全日制から通信制に転校するメリット
    1. 2.1.メリット1. 自分のペースで勉強できる
    2. 2.2.メリット2. 学校に通う回数が少ない
    3. 2.3.メリット3. 人間関係に悩みづらい
    4. 2.4.メリット4. 卒業が後れにくい
  3. 3.高1で全日制から通信制に転校するデメリット
    1. 3.1.デメリット1:自主学習が必須
    2. 3.2.デメリット2:友達を作るのが大変
  4. 4.全日制から通信制への転入を考え始めたら|高1が確認すべき4点
    1. 4.1.募集地域
    2. 4.2.転入時期
    3. 4.3.試験や面接の有無
    4. 4.4.転入費用・学費
  5. 5.高1で全日制から通信制に転校|よくある進路・就職についての疑問
    1. 5.1.大学進学は不利になる?
    2. 5.2.就職は不利になる?
  6. 6.まとめ:高1で全日制から通信制に転校したいなら早めに情報収集しよう

全日制から通信制に高校を変える2つの方法

高1で全日制から通信制に高校を変える場合、2つの方法があります。

全日制から通信制に高校を変える2つの方法

それぞれの方法についてお話しします。

高校を中退してから「再入学」

中退後に他の学校に新入生として入学する方法です。

全日制高校の場合は来年4月まで入れないことが多いですが、通信制高校のなかには10月にも再入学できる高校もあることをご存じでしたか。

来年まで入学を待つと、同年代よりも卒業が1年ほど遅れます。そこで、通信制を再入学先として選ぶ人もいるのです。

高校をやめないで「転入」

今の高校をやめずに別の高校に転校することを「転入」と呼びます。

転入の場合、高校に通わない期間(空白期間)がありません。

そのため、転校先で単位修得できれば、再入学よりも卒業が遅れる可能性が低いと言えます。

高1で全日制から通信制に転校するメリット

ここまでの流れから「再入学よりは転入が良い」と思った人も多いのではないでしょうか。

全日制から全日制への転入は簡単ではありません。転入条件が厳しく、受け入れてくれる高校も少ないからです。

しかし、全日制から通信制への転校なら選択肢が多いです。

特に高1で全日制から通信制に転校するメリットは多いです。ここでは高1で通信制に転校する4つのメリットを解説します。

高1で全日制から通信制に転校するメリット

メリット1. 自分のペースで勉強できる

受験勉強を頑張って志望校に入ったものの、学習量やペースが合わなくてつらい思いをしている方もいるでしょう。

通信制の学習面の特徴の1つは、自分のペースで自主学習ができること。それでも必要な単位を取れば、高校卒業資格を得られるのです。

転校前の高校で授業についていくのに苦労していた方には、中学教科の学び直しや高校授業の振り返りを設けている通信制高校もあります。

基礎を固めた後には、大学進学に向けて学習量を増やすことも可能です。

メリット2. 学校に通う回数が少ない

通信制の多くは通学回数が少なく、学校に通うのが辛い方にも向いています。

通信制は、自宅での学習・レポート提出・スクーリングを組み合わせて単位を修得する仕組みです。

そのため、全日制に比べて登校日数を減らせるのです。

checkスクーリングの日数が少ない通信制高校の例

  • 飛鳥未来高校:週1日~5日まで登校日数を選べる(年間20日程度)
  • ルネサンス高校:年4日程度(宿泊・日帰り・分割を選べる)
  • 八洲学園大学国際高校:6泊7日の沖縄宿泊スクーリング(年に1度)

上記の飛鳥未来高校のように、自分で登校の回数を選べる学校もあります。

初めは週1回から始め、もっと通いたくなったら増やすことも可能です。

メリット3. 人間関係に悩みづらい

クラスメイトや先生との人間関係に悩んでしまった方もいるでしょう。

先ほども言いましたが、通信制は家庭学習が基本で登校回数が少ないので、人付き合いに悩みにくいのです。

クラスなどの集団生活が苦手な人にとっても適していますし、人間関係の悩みから解放されると今よりも生活が楽しくなるはずです。

メリット4. 卒業が後れにくい

通信制は、年度途中(例えば8月、10月など)に転入しやすい学校が多いです。

転入後の3年生までに高校卒業に必要な単位(74単位)を修得すれば、同級生と同じ年度に卒業できるのです。

check単位修得ペースの例

  • 1年次:18単位(転入のため少なめ)
  • 2年次:30単位(就学支援金の支援限度まで修得)
  • 3年次:26単位(残りの単位を修得)

転入を決める際、どれくらいのペースで単位を修得すれば卒業が遅れないかを転入先に確認してみましょう。

高1で全日制から通信制に転校するデメリット

一方、高1で全日制から通信制へ転入することにデメリットがないわけではありません。

しかし、転入前にデメリットを知っておけば、対策もできます。

ここではデメリットと対策をあわせて紹介します。

デメリット1:自主学習が必須

通信制では、毎日学校に通って授業を受けることは稀です。

自分で計画を立てて、勉強やレポート提出をする必要があります。自主的に学習に取り組めなければ、学力はつかず、単位修得も難しいでしょう。

とはいえ、通信制のなかには自主学習の手厚いサポートが特徴の高校もあります。

担任の先生がついたり、進路・学習指導をしてくれたりする学校を選べば、勉強が苦手な人も安心です。

通信制によって、自主学習のサポートはさまざまです。志望先の高校に資料請求して情報を集めましょう。

デメリット2:友達を作るのが大変

通信制の場合、基本的なカリキュラムを履修するだけでは、友達を作る機会は少ないです。

しかし、自由参加のイベント(クラブ活動や学校行事)を催している高校もあります。

「参加したいときだけ参加すればよい」という学校もあるので、自由に交流の機会に参加しやすい通信制もおすすめです。

check自由参加のイベント例(鹿島学園高校)

  • 4月:スポーツ大会
  • 6月:緑風祭(文化祭)
  • 7月:国際交流イベント(サマーキャンプ)
  • 8月:海外語学研修(グローバルコース)
  • 9月:茨城国体ボランティア(9月~10月)
  • 10月:ハロウィーンパーティー
  • 11月:講演会・芸術鑑賞会
  • 12月:クリスマスパーティー(グローバルコース)
  • 2月:春節パーティー
  • 3月:修学旅行

また、部活動やサークルなどに参加することもできるので、自分から行動すれば友達を作れます。

全日制から通信制への転入を考え始めたら|高1が確認すべき4点

通信制へ転入するために、まずは正確な情報を集めましょう。

募集地域や転入生の受け入れ時期などは学校ごとに異なり、転入が可能かどうかにも関わります。

ここでは志望校を絞ったら確認すべき4点を解説します。

募集地域

まず学校の募集地域を確認しましょう。

学校がある都道府県またはその付近からしか募集していない高校(狭域通信制高校)もあるからです。特に公立は狭域通信制が多いです。

これに対して私立は、複数の都道府県から転校できる高校(広域通信制高校)が多いです。

ただし、広域通信制高校でも、全国から応募できるわけではないので注意が必要です。

広域通信制高校の募集地域の例
ID学園高校
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、京都、大阪、兵庫、奈良
鹿島学園高校
岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、広島、福岡、鹿児島
八洲学園大学国際高校
全国47都道府県

転校したい通信制の候補を見つけたら、まずは応募できる地域か確認してください。

転入時期

次に、あなたが転入したいと思っている時期に高校が受け入れてくれるかを確認します。

公立より私立のほうが、転入時期の選択肢が多いです。

check転入時期の例

  • 都立高校(通信制):3月、8月、12月
  • 八洲学園大学国際高校:随時(いつでも転校可)

転入手続きには一か月ほどかかることも。

手続きをしている間に転入時期を過ぎると、転入できなくなるので余裕を持って手続きが必要です。

試験や面接の有無

通信制高校によって選考方法が異なります。

check選考方法の例

  • 学科試験(国語・英語・数学)
  • 面接試験・作文
  • 書類選考・面接試験
  • 書類選考のみ

進学コースのある通信制は学科試験を受けなければいけないことが多いです。転校のために受験勉強が必要か調べましょう。

また、面接試験がある学校なら、高1で転校する理由や志望動機を説明できるように準備しておきましょう。

転入費用・学費

通信制に転入する場合、授業料も含め以下のように費用がかかります。

check公立:通信制の費用例(都立一橋高校)

  • 入学料:950円
  • 授業料:8,400円(336円×25単位)
  • 教科書代:20,000~30,000円
  • 必要経費:1,200円

check私立:通信制の費用例(八洲学園大学国際高校)

  • 入学登録料:20,000円
  • 諸経費:10,000円
  • 施設利用料:20,000円
  • 授業料:250,000円(10,000円×25単位)
  • 教科書・学習書代:約1,200円×1科目あたり
  • スクーリング参加費:18,000円(学校宿舎利用)

*授業料は1年次標準単位数(25単位)で計算

全日制から通信制に転校する場合も、高等学校等就学支援金を利用できることも覚えておきましょう。対象者は授業料が減免されます。

入学金や諸経費は各学校により異なります。詳細は志望先の通信制高校に尋ねてみましょう。

高1で全日制から通信制に転校|よくある進路・就職についての疑問

通信制への転入が可能であることがわかっても、その先の進路・就職について不安になる方もいるでしょう。

不安を持ったまま転入するのは好ましくありません。高1で転校する前に疑問を解決しておきましょう。

ここでは、進路・就職に関する一般的な疑問を取り上げて解説します。

高1で全日制から通信制に転校|よくある進路・就職についての疑問

大学進学は不利になる?

全日制から通信制に転校すると大学進学が不利になるのではないかと思う方もいます。

全日制と通信制を比較すると大学進学率には差があるのが現実です。

check全日制と通信制の大学進学率比較

  • 通信制:19.5%
  • 全日制:57.4%

抜粋:「令和3年度学校基本調査 卒業後の状況調査」文部科学省

多くの通信制高校のカリキュラムは高校卒業を目指すものだからです。

大学進学を目標にするなら、学習量が不足する可能性があります。

しかし、通信制に転校しても大学進学が必ずしも不利になるわけではないと言える理由があります。

通信制は全日制と比較して自由になる時間が増えるため、受験勉強に専念することも可能だからです。

通信制のメリットである自由な時間を使って予備校や塾に通って受験対策することもできます。

また、大学進学に力を入れたコースを持つ通信制・指定校推薦を持つ通信制も増えていると言えます。

check大学進学サポートのある通信制の例

  • 駿台甲府高校:通信制課程
  • ワオ高校:大学受験対策プログラム
  • 一ツ葉高校:大学進学コース

check指定校推薦のある通信制の例

  • ルネサンス高校:全国400以上の指定校推薦枠を保有
  • クラーク記念国際高校:全国300以上の大学から1400超の指定校推薦枠を保有

大学進学に強みを持つ通信制高校を探してみましょう。予備校や進学塾と提携した通信制高校もあります。

就職は不利になる?

全日制から通信制に転校すると就職が不利になるのではないかと不安になる方もいます。

しかし、全日制と通信制の就職率に違いはないです。

check全日制と通信制の就職率(一年以下の短期就労者を除いた数値)

  • 全日制:15.3%
  • 通信制:16.0%

抜粋:「令和3年度 学校基本調査」文部科学省

高卒資格は全日制も通信制も同じです。通信制だから就職に不利になることはありません。

むしろ、通信制のなかには、専門資格や技術を同時に学べるコースを持つ高校も多いのです。

高卒資格の取得と同時に職業訓練も受けられるため、就職に有利になる可能性があります。

就職ガイダンスや進路指導に強みを持つ通信制高校を探してみましょう。

まとめ:高1で全日制から通信制に転校したいなら早めに情報収集しよう

学校に通うことがつらく感じているなら、いま通っている高校があなたに合わないのかもしれません。

もしそうであれば、高1で転校する選択肢も考えてみてください。自分に合う高校に転校すれば、学校生活を再び楽しめるようになるはずです。

全日制から全日制への転校は簡単ではありません。

しかし、全日制から通信制への転校なら選択肢も多く、自分に合う高校を見つけやすいでしょう。

通信制高校には、さまざまなコースがあります。

大学進学に特化した学校。専門技術や資格を取得できる学校。あなたの目標や夢を達成するのに役立つコースやカリキュラムを選びましょう。

高1で全日制から通信制に転校したいなら早めに情報収集することをおすすめします。

(デザイン:山本 香織)

「もしサイルに転校したら」を読む

この記事を書いた人

松下 雅征/Matsushita Masayuki

サイルビジネス学院高等部 学院長

東京都出身。早稲田実業学校高等部を主席卒業後、早稲田大学政治経済学部へ入学。在学中に受験相談サービスを立ち上げ、累計3万人以上の高校生に大学生との相談機会を提供。卒業後は教育系上場企業に入社。新規事業のマーケティング部門立ち上げを担当。2020年、コンサルティング会社の才流に入社。経営強化や新規事業開発を担当。2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。高校生からのビジネス入門学校「サイルビジネス学院高等部」の経営に従事。
@msykmatsushita

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