学校が辛い中高生のあなたへ。今すぐできる3つの対処法を解説
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「学校が辛いけど、どうすればいいかわからない」
このように悩んでいませんか。
そんな気持ちを楽にするために、今すぐにできる対処法を紹介します。
進路相談のプロ
本記事では、学校が辛い中高生の方へ、今すぐできる3つの対処法を進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下がお伝えします。 |
【学校が辛い方へ】
対処法1.どうしても学校が辛いなら休む
どうしても辛いのであれば、学校を休みましょう。自分を守ることが一番大切です。
休むのは悪いことではない
でも、学校を休むのに罪悪感を感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、辛い時に学校を休むのは悪いことではありません。
特に、たくさんのストレスがかかっている時には、一度休んでリフレッシュする必要があります。
ストレスの原因から離れると気持ちが回復するので、長い目で見て解決につながりやすくなるのです。
早めに休むことが大事
学校が辛いと感じても、いつ休むかを決めるのは難しいもの。
そんな時、「まだ大丈夫」、「もうちょっと頑張ろう」と無理すると心が疲れ切ってしまいます。
精神科医の井上祐紀氏は「1~2週間以上続いているのなら、数日間の短い休みをとること」と述べています。*1
それでも回復しないなら、数日休んでみることをおすすめします。
*1 出典:東洋経済『「新学期の登校辛い子」にぜひ試してほしい3行動』
【学校が辛い方へ】
対処法2.「学校が辛い」という気持ちを相談する
学校が辛いと悩んでいる方は、自分だけで問題を抱え込んでいる方が多いです。
誰かに相談して、悩みを口に出せると気持ちが楽になるはずです。
また、自分で悩んでいるのとは違う角度から問題を見ることができるかもしれません。
親に気持ちを伝える
学校を休むためには、親に気持ちを上手に伝えることが大切です。
これまで、学校が辛いことを伝えていなかったなら、最初はびっくりするかもしれません。
しかし、親はあなたのことを大切に思っています。あなたが本心を伝えれば、状況を理解してくれるでしょう。
親と一緒に問題に取り組めるなら、辛い学校のストレスも幾らか軽減されるはずです。
学校で相談できる人を見つける
とはいえ、親にはなかなか相談しづらい方もいるでしょう。
そんな場合は、学校の中に相談できる人がいるか探してみてください。
辛い時に学校で相談できる人の例
- 親しい友だち
- 担任ではなくても話しやすい先生
- 保健室の先生
- スクールカウンセラーなどの専門家
臨床心理士や公認心理師などの専門家への相談内容は、特別な場合を除いて、学校に伝わらないので安心して相談できます。
心理支援の専門家が常駐していたり、定期的に訪問してくれたりする学校もあるので調べてみましょう。
学校外の相談窓口を活用する
身近に相談できる人がいないなら、以下のような相談機関を活用してみましょう。
文部科学省の取組。夜間や休日も含めて、いつでもどこからでも相談できる電話窓口 |
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18歳までの子ども相談窓口。名前や学校名や連絡先などを伝えずに相談できる |
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24時間365日利用できる10代専門の無料LINE相談先。ニックネーム(匿名)で相談できる |
すぐに相談しなくても、学校が辛い時にどこに行けば良いかが分かっているだけで、気持ちが楽になるかもしれません。
【学校が辛い方へ】
対処法3.他の選択肢も検討する
今の学校が辛い気持ちがなくならないなら、他の選択肢を考えることもできます。
選択肢の幅が広がると、気持ちに余裕を持てるようになるでしょう。
別の居場所を探す
友だちがいなくて学校が辛いなら、学校以外に居場所を探すこともできます。
学校が辛い人におすすめの居場所
- 塾・予備校
- アルバイト
- 習い事
- サークル活動
- ボランティア
学校外には、あなたのことをもっと理解してくれる友だちができる環境がいくらでもあります。
学校が辛いのは変わらなくても、学校以外に自分を受け入れてくれる場所があれば気持ちが楽になるはずです。
自分に合った環境を探す
学校が辛いのは、今通っている学校が自分に合わないだけかもしれません。
中学生・高校生で選択肢が異なりますので、分けて解説します。
中学生の場合
中学生の場合、特に公立間での転校は条件が厳しいです。転居・親の転勤などが理由でなければ転校が認められないからです。
しかし今の中学校に所属しつつ、以下の環境へ通うという手段があります。
- 学校外:フリースクール
- 学校内:保健室・別室
教室に通わずにフリースクールなど別の環境に通うことで出席扱いとする学校もあります。
教室に通うだけが通学ではありません。フリースクールや保健室登校などの利用も考えてみましょう。
高校生の場合
高校の転校は多くの方が思っているよりハードルが高くありません。
今までの人間関係をリセットできたり、自分のペースに合った学校を見つけられたり、様々なメリットがあるのでおすすめです。
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学校を目的達成の手段と考える
どうしても学校を変えられない方は、割り切って考えてみるのもアリです。
学校は「目的達成の手段」と考えるのです。
学校に通う目的は中卒や高卒の学歴を取得することや、大学進学、就職のためでしょう。
このような目的を達成できさえすれば、学校は「楽しい場所」でなくても良いのです。
学校を卒業すると、ほとんどのクラスメイトや先生とは会うことがなくなります。
勉強するために通っているのですから、「友だちがいなくても、先生と合わなくても、別に困らない」と考えてみてください。
【学校が辛い方へ】
学校が辛い方へ
今すぐできることが分かれば、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
学校が辛い時には休んでも良いのです。
立ち止まる時間は、自分の価値観を見直したり、進路選びの軸を見つけたりするのに役立つこともあるからです。
【学校が辛い方へ】
この記事を書いた人
サイル学院中等部・高等部 学院長
1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「
サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「
13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。
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