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【高校退学】その後はどうなる?高校卒業・大学進学の方法を解説

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「高校を退学したら、その後はどうなるのか」

「高校を退学した後に、別の学校に再入学できるのか」

このように悩んでいませんか。

先のことが見えないと不安になるのも当然です。

しかし、心配しないでください。高校を退学しても、高卒資格の取得や大学進学を実現する方法はあります。

 進路相談のプロ

本記事では、高校を退学した後に再入学して高卒資格を得る方法や、大学進学するための5つの方法を進路相談のプロ(書籍「13歳からの進路相談」著者)であり、通信制のサイル学院高等部 学院長の松下がお伝えします。

【高校を退学したい方へ】

目次[非表示]

  1. 1.高校を退学したら、その後はどうなるか
  2. 2.高校退学後に高卒資格取得する方法
  3. 3.高校退学後に大学進学する5つの方法
  4. 4.まとめ

高校を退学したら、その後はどうなるか

高校を退学したら、その後どうなるか不安に思う方は少なくないでしょう。

退学後の状況を知っておくと心構えができます。

就職先が限られる

高校を退学して学歴が「中卒」のままだと、高卒以上の資格が必要な職業に就けなくなり、就職先が限られる可能性があります。

check高卒資格がないと取れない資格の例

  • 医師、弁護士、教員、正看護師、薬剤師、保育士、栄養士

高卒資格が応募資格となる企業も多いです。また、中卒者の求人自体が少ないため、希望の職種を見つけるのが難しいのもデメリットです。

checkハローワーク求人数の違い(令和6年3月)

  • 高卒者:約44万4千人
  • 中卒者:706人

参考:厚生労働省 令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ

大学進学や専門学校に進学しづらい

高校を退学すると、大学・短大・専門学校などに進学しづらくなります。

多くの高等教育機関は高卒資格を入学条件としているからです。

後述する「高卒認定試験」に合格すれば進学機会を得ることは可能ですが、学校推薦型選抜の機会や奨学金、進路指導など、通常の高校生が得られる機会が減るため在学中に進学するよりも余分の時間や努力が必要になります。

同級生の友達との付き合いが減る

高校を退学することで、同級生との関係も変化します。日常的に顔を合わせる機会を失うことで、友達との接点が少なくなるでしょう。

高校退学後に、孤立感や寂しさなどを感じてしまうかもしれません。

何もしない期間ができる

就職や進学など次の段階が、すぐに決まらない場合もあるでしょう。結果として、高校退学後に、何もしない期間が生じやすくなります。

ただし、具体的な計画を立てたり、情報を集めて検討したりするには時間が必要です。

この機会に時間をかけて、自分がこれからどうしたいのか考えてみてもいいでしょう。

【高校を退学したい方へ】

高校退学後に高卒資格取得する方法

高校を退学しても、別の学校に再入学して高卒資格を取得することは可能です。

高卒資格を得るために、いくつかの選択肢があることを知っておくと気持ちが楽になるでしょう。

高校に再入学する=「編入」

「編入」とは、退学後に別の高校に再入学すること。

編入制度を利用することで、再び高卒資格を得るための道が開けます。

まず、編入生を募集している高校を探しましょう。手続きの際に成績証明書や在籍証明書などの書類が必要になる場合もあります。

学校によって受け入れ条件が異なるため、事前に確認しましょう。

高校へ編入するには?中途退学後に高卒資格を得る方法を解説

編入できる高校の種類

高校を退学した後の編入先には、いくつかの選択肢があります。

全日制高校

全日制高校への編入は難易度が高いのが特徴。

check全日制への編入条件(都立高校)

  • 学力試験(国語・数学・英語)と面接試験に合格すること
  • 都内に住所があること
  • 学年の初めの時期のみ編入できる

編入したい学年に欠員がなければ、募集されない場合もあるので事前に確認しましょう。

全日制高校に編入したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

全日制高校へ転校したい!公立・私立の転校手続きや疑問点を解説

定時制高校

定時制高校には偏差値がないため、学力の不足を心配する必要はありません。

しかし、全日制と同じように、編入生の募集時期は限られており、学年の初めの時期しか入学できないことが多いです。

また、欠員がない場合は編入できないので注意しましょう。

通信制高校

通信制高校は編入しやすい仕組みを持つ学校です。

check編入しやすい通信制高校の例(八洲学園大学国際高校)

  • 入学はいつでも可能
  • 書類審査のみで入学試験がない
  • 全国47都道府県から入学できる
  • 無学年制なので学年を気にしなくてよい

通信制高校は単位制なので、これまでの学校で修得した単位を引き継ぐことも可能。

どの学年で退学しても編入しやすいのが通信制高校のメリットです。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

3年間で74単位を修得すれば卒業できるため、無駄なく最短期間で高卒資格を得られます。

【高校を退学したい方へ】

高校退学後に大学進学する5つの方法

高校を退学することになっても、大学進学を諦める必要はありません。編入以外にも進学する方法があります。

ここでは、高校退学後に大学進学する5つの方法を解説します。

高卒認定試験を受ける

高校退学後に大学進学する方法の一つは、高卒認定試験を受験することです。

8月・11月の年2回試験があり、全都道府県で受験可能。

試験に合格すると、高校卒業と同等の学力があることの証明となり、大学受験の資格を得られます。

check高卒認定試験合格の条件

  • 国語・数学・英語は必修科目
  • 公民や理科など選択科目を含めて8~10科目の合格が必要
  • 合格科目を累積できるため1回の試験で全科目に合格する必要はない

これまでの学校で履修した授業や、英検・数検・歴検などの資格など学習の成果に基づいて、試験科目を免除できる場合もあります。

詳しくは、文部科学省のホームページを確認してみましょう。

文部科学省:高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

大学進学に強い通信制高校に編入する

高校を退学した後に大学進学を考えるなら、進学支援が手厚い通信制高校への編入がおすすめです。

大学進学に特化したカリキュラムや、学習スケジュールを柔軟に組めるため、大学進学に有利な環境が整っています。

ただし、学校選びは慎重に行いましょう。大学進学実績やサポート体制が充実した通信制高校を選ぶことが重要です。

check大学進学に強い通信制の例(サイル学院)

  • 専任コーチによる1対1の個別サポート
  • 実績豊富な進学塾との提携
  • 全国350校以上の指定校推薦枠
  • 4カ国100校以上の海外大学協定校
  • 進路選択に必要な知識が学べるライブ型授業

高等専修学校を卒業する

高等専修学校を卒業することで大学進学資格を得る方法もあります。

高等専修学校は、専門性の高い実践的な職業訓練をカリキュラムに持つ教育機関。中卒者でも入学できるのが特徴です。

令和2年度には、約400校で3万4000人程度の生徒が学んでいます。

check高等専修学校で学べる分野

  • 工業:自動車整備士、建築士、基本情報技術者試験 他
  • 医療・教育・社会福祉:介護福祉士、介護職員初任者研修、准看護師 他
  • 衛生:調理師、製菓衛生師、理容師、美容師 他
  • 商業実務:簿記検定、情報処理検定、実用英語技能検定、秘書技能検定 他
  • 服飾・家政:洋裁技術認定試験、ファッション販売能力検定 他

参考:文部科学省 高等専修学校のことが知りたい

3年制の高等専修学校のほとんどで、卒業後に大学へ進学できる資格を得られます。

外国の大学に進学する

外国の大学の中には、日本の高校卒業と同等の学力を証明できれば入学できる学校もあります。

必ずしも高卒資格が必要条件ではないので、高校を退学した方にも適しています。

書類審査のみで、入学試験が存在しない学校も多いです。

英語圏の大学では、英語力テスト(TOEFLやIELTS)のスコアの提出が求められるため、語学力の向上が必要です。

通信制大学の特修生になる

高校退学者でも受講資格を得られる特修生を募集している通信制大学もあります。

各学校の特修生規定に定められた科目を修得すれば、大学に入学できます。

一例として、八洲学園大学 生涯学習部生涯学習学科では、最長3年の在学期間の間に8科目16単位を選択履修することが必要です。

このような特修生制度を持つ通信制大学は複数あるので、各学校から資料を取り寄せてみましょう。

【高校を退学したい方へ】

高校を退学したい方へ

高校を退学しても、高卒資格や大学進学を諦める必要はありません。

通信制高校の編入制度を利用すれば、高卒資格を取得しやすく、大学進学もできます。

自分に合った学校を見つけられれば、高校退学後の進路から多くの選択肢が開けます。

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【高校を退学したい方へ】

この記事を書いた人

サイル学院中等部・高等部 学院長
松下 雅征/Matsushita Masayuki
サイル学院中等部・高等部 学院長

1993年生まれ。1児の父。学生時代は早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は10万件以上。大学卒業後は教育系上場企業とコンサルティング会社の才流(サイル)で勤務。
2022年、同社の子会社として株式会社サイルビジネス学院を設立し、代表取締役に就任。一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して「 サイル学院高等部(通信制)」を創立。2023年、同校の中等部を創立。著書「 13歳からの進路相談」(すばる舎)。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。